Ishibashi Mail Magazine Vol.0
別コーナーを展開していた関係で今年初のこのコーナーは御大ローリング・ストンズの名作から紹介いたしましょう。この映像は81年に行われた全米ツアーの模様を収めた劇場用映画なのです。そしてこのツアーは全米で160万人を動員したといわれている。 収録場所はアリゾナ州のサン・デビル・スタジアムとニュージャージー州のメドーランス・アリーナの2箇所でその収容数の差にまずビックリする。スタジアムには人が粒に見えるほどで5〜6万人は入っていると思われ、反対にアリーナの方には1万人少々ではないかと思われる。その観客の多さなどまるっきりお構いなしで演奏するメンバーはまさに御大といわれるのにふさわしい。 81年の映像であるから当然、ベーシストにビル・ワイマンが在籍している。そんなゴールデン・メンバーで行われるオープニング曲は”Under My Thumb"で前半はスタジアム公演での映像である。その中でメンバーの持っているギターは正にシンボルといわれるギターばかりである。まず、キース・リチャーズはトレードマークの70年前半の黒いテレキャスターDLXで登場。このほかにも50年代のテレキャスターのフロントにハムバッカーを取り付けた第2のトレードマークも使用している。フェンダー・イメージが強いキースであるが昔はギブソンのカタログにも掲載されたし、今ではギブソンの箱物を多く使用するのが目立つ。 そしてもう一人のギターリスト、ロン・ウッドもテレキャスを使用しての登場だが、途中よりフェイセズ時代より使用しているメタルトップのゼマティスをプレイする。このほかにも50年代のストラトや当時発売されたばかりのフロイドローズ搭載のストラトを使用しているところもみられる。ベースのビル・ワイマンは相変わらずトラビスビーンのベースで動かずプレイしているのが、いかにもストーンズなのである。 そしてストーンズは初めて日本の地を踏むのはここから9年もあとのこと。この時代のストーンズを目にしたかったのは誰もが思うもの。本来ならば73年に来日することになっていたが、幻の公演となったのは有名な話である。しかも、この時前座を務める事になっていたのは、昨年に再結成を果たした”フラワー・トラベリン・バンドであった。(羨ましい) そしてそのストーンズは今も現役で40年以上解散せずに活動を続けている!しかもミックとキースは今年65歳で、ドラムのチャーリー・ワッツに関しては67歳!ありえない体力気力である。そして動き続けるバンドの映画が昨年完成した。タイトルは「シャイン・ア・ライト」。ザ・バンドの「ラストワルツ」を手がけた巨匠、マーティン・スコセッシが監督をしている。もちろん見させてもらったが、映像の美しさ(鮮明さ)にまず感動する。そして、ライブをそのまま収録しているので、メンバーの演奏ミスやメンバーならではのブラックなコミュニケーションも良く見れる。これを見ずにロックンロール語るなかれ! [ LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER / THE ROLLING STONES] 1.Under My Thumb 2.Let's Spend The Night Togther 3.Shattered 4.Neighbors 5.Black Limousine 6.Just My Imagination 7.20 Flight 8.Let Me Go 9.Time Is On My Side 10.Beast Of Burden 11.Waiting On A Friends 12.Going To A Go-Go 13.You Can't Always Get What You Want 14.Little T & A 15.Tumblin'Dice 16.She's So Cold 17.All Down The Line 18.Hang Fire 19.Miss You 20.Let It Bleed 21.Start Me Up 22.Honky Tonk Woman 23.Brown Suger 24.Jumpin'Jack Flash 25.Satisfaction Mick Jagger (Vo) Keith Richards (Gt,Vo) Ron Wood (Gt) Charlie Watts (Dr) Bill Wyman (Ba) Ian Stewart,Ian Mclagan,Ernie Watts,Bobby Keys | 03年に発売されたキース生誕60周年記念雑誌 シャイン・ア・ライト公開記念・BOSSエフェクターのコラボ企画。表はゴキゲン柄。 裏返すと切り取りピックになってます。 |