Ishibashi Mail Magazine Vol.62
新年明けましておめでとうございます!本年も「イシバシ・メールマガジン」をよろしくお願いいたします。昨年末まで連載していました「プログレッシブ・ロック編」はいかがでしたでしょうか? プログレと聞いただけで”曲が長くてイヤだな〜”なんて言わずに聞いてみてください。間違いなく音楽の幅広さを思い知ることになりますから・・・! そして今年からはまた「ロックごった煮」とでも言いましょうか、あらゆるジャンルのCDを紹介していきます。以前、購読者から”紹介しているCDはホントに全部持っているの?”というご質問を受けたことがありますが、持っていないCDは紹介しません!私はレンタルCDというのが理解できない人種で、気に入ったものをどうして返せるのかが解らんのです。手元においておきたいので部屋がとんでもない事になっているのは事実です(笑) それでは09年の1枚目はシェリル嬢のライブアルバム「LIVE AT BUDOKAN」をご紹介しましょう。先日、来日を果たし相変わらずゴキゲンなロックンロールを聞かせたシェリルであるが、何を隠そう私と同い年(タメ)である。いわばオバサンなのである(失礼!)しかし、その年齢を感じさせない歌唱力、ステージ・パフォーマンス、体型にはまさに脱帽である。決して大きいとはいえない体型であるがステージで大きく見えるのは、その堂に入ったパフォーマンスにあると思う。このアルバムに付属されているフォトブックを見てもわかるのだが、腹は完全に割れているし、これぞ”アメリカ”という衣装であるが、それがまた似合っているのです。 当然であるが音楽の内容も素晴らしい功績の持ち主であることは有名。第45回のグラミー賞では”ベスト・フィーメイル・ロック・ヴォーカル・パフォーマンス”を受賞しているし、このアルバムが発売された03年にもアメリカン・ミュージック・アワードで受賞している。アルバムも凄いがシェリルはやはりライブである。このアルバムは2枚目のライブアルバムであり、99年にリリースした1枚目のライブアルバム「Live From Central Park 」では多くのゲストが参加している。元彼といわれたエリック・クラプトンやデキシー・チックス、フリードウッド・マックのスティヴィー・ニックス、プリテンダーズのクリッシー・ハインド、極めつけはキース・リチャーズといった文句なしのゲスト陣である事も付け加えておこう。 そしてこのライブアルバムでの特徴はバンドの編成にもある。シェリルを加え全部で5人。シェリルはギターを持って歌う時もあるが、ベースもプレイする。そのためメンバー間で楽器の入れ替えも当然ある訳だが、そのグルーブの違いがこのCDでは非常に良くわかる。その辺も頭に入れながら聞いてくれると楽しさ倍増である。ちなみに今回の来日時はコーラスも加えると9人編成でした。 それからアルバムジャケットを見てくださいヨ〜!歌っていて、ギターを弾かない時は後ろにテレキャスターをまわしてぶら下げている格好。これが似合うのはシェリルとブルース・スプリングスティーンぐらいだと思うのです。とにかくこの1枚を聞け!そして、本年もシクヨロです! バックナンバー |