Ishibashi Mail Magazine Vol.46
ES-125は1956年にシングルピックアップのノンカッタウェイバージョンの薄型ボディで登場しました。その後1957年に3/4サイズの小さなボディーバージョンが登場し見た目はES-140のようでした。1957年にはP-90のシングルピックアップが2つ搭載されたバージョンも登場しましたが、セールス的には恵まれず1963年には生産終了になりました。そのかわりに1970年のギブソン社時代まで生産されたのが今回ご紹介するES-125TDCです。 ES-125TDCはシンライン、デュアルアルピックアップ、シングルカッタウェイ(フローレンタイン)のモデルで1960年に登場し同時にシングルピックアップのモデルも発表されました。1960年以降になりますと他のいくつかのホロウボディーモデルも写真の125のような先の尖った通称”フローレンタイン”というシングルカッタウェイにデザインされるようになり、それ以前もシングルカッタウェイのモデルはありましたがラウンドタイプの”ベネチアンカッタウェイ”と呼ばれる物でした。 サウンドはよりシャープになり抜けのよいサウンドで、ボディは空洞のホロウボディーですので甘さもあり大変人気があります。 P-90のピックアップは時代により内部の構造が異なります。初期から50年代初頭のもの、50年代のもの、1960年代初頭から1960年代中期のもの(50年代の物に比べると見た目はさほど変わりませんが内部のマグネットの大きさが50年代のものより小型になります。)そして今回のES-125に搭載されているのは60年代後半のもので、これはニッケルパーツからクロームパーツに変更される時代で今回のES-125はピックアップのポールピース、ブリッジ、テイルピースとクロームになっています。 1970年代は大きく変わりボビンがクリアーのプラスティックになりワイヤーもエナメルの物からウレタン系のものに変わります。これらのピックアップの高さ調整はマホガニー材等のシムを挟み、ピックアップの高さを設定します。ネックの角度によってはシムの厚さをギターにあわせて変えていきます。 1960年代後半になりますとサンバーストの色合いも濃くなり、渋めなサンバーストになります。これはギブソンのアコースティックとも共通点がありES-125も1960年代中期のものは赤目のサンバーストが多かったです。 40年たった今も綺麗な状態で残っているギターは少なく今回のES-125は非常にコンデイションがよくケースには当時のタグも付属しておりコレクターからプレーヤーまで惹きつける魅力がギターから醸し出されています。ブルージーな音もすぐに出せると思いますよ! オ〜アメリカン!! <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
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