Ishibashi Mail Magazine Vol.42
前回に引き続きラウンドショルダーシリーズで今回はJ-45をご紹介いたします。 J-45は1942年にJ-50のナチュラルカラーに対し、サンバーストカラーとして同年に生産されました。J-50の方が先に出荷されたと言われますが本格的に出荷されるのは1945年になってからで、40年代前半のものはサンバーストのJ-45が多く見られます。 今回の63年製は前回の60年製に比べ変更部分が細かくあります。まずはヘッドストックにシリアル番号が打刻されるようになり、60年までのスタンプ式よりシリアルの数字がよりはっきりと見やすくなります。このスタイルは現在でも引き継がれておりますが桁数は時代により異なります。 1963年前後にはブリッジが木ではなくプラスティック材のものが存在し、今回のモデルにも使用されています。これは小型モデルなどにもよく使用されており木材と違い接着はされずネジとナットで固定されています。60年代のボディー内の構造を見るとトップ材を補強するブレーシングは50年代のものに比べ背が高くやや太めなものになります。特にブリッジ下のプレートも大きめな面積で貼り付けてありこの部分にナットが締め付けてあります。 サウンド面でも大きな影響があり木のブリッジで出せない不思議な音色が存在します。チェリーサンバーストは1962年より本格的に導入され、このカラー変更に伴いサイド、バックのボディ材もダークブラウンよりチェリーカラーに変更されます。60年代前半のものはチェリーが退色しやすく淡い感じの今で言うフェイデッドチェリー風になり、40年以上の経年変化は貫禄があり復刻モデルでは出せない魅力があります。 ネックの形状は年代によりかなり異なり、1960年はネック裏の形状がやや肉厚が薄く1963年になると肉厚が少し丸くなりグリップ感が変わることによりネックに伝わるボディの振動も違いトーンの重要な形成部分ともいえます。 1963年にはサウンドホールの装飾は1リングから2リングに変わり、ぱっと見サウンドホールの外周に丸い装飾が2本あるように見えることから通称で言われております。ピックガードは55年より採用されていますラージタイプのスタイルですが、1964年以降この厚みみが1/8インチほど厚くなり、見た目に立体感が出てきます。ここでも音色が変わっていきますのでギブソンのギターは多様な音色キャラクターを持ち見た目は同じようでも弾かなければわからない面白さ、魅力があります。 実際に弾きアコースティックの魅力にはまってみませんか?まさにオ〜アメリカン!ご来店お待ちしております。 <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
| ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |