藤咲佑スペシャルインタビュー
5弦ベースを導入したきっかけは?
yu: 曲を作っていく中で、4弦ベースでは音が足りなくなってきたことと、ライブ中の流れを考えた時に、ベースの持ち替えで時間を取りたくなかったんです。
ムーンの5弦ベースを選んだ理由は?
yu: 何十本も試していく中で、弾きやすさや音作りのしやすさが一番だったから。
実際にライブで使ってみた感想は?
yu: ベースの本体が大きくなったこと、ネックが太くなった分パフォーマンスや弾き方を見直すきっかけになって良かったなあと思ってます。
他のメンバーからの感想や意見はどうですか?
yu: バンドサウンドとして全体をみ込む要素が増えた! と言われました。アルバム「VISION」から浸る曲が増えたので、今考えると5弦にして良かったなあと思います。


PAさんなどのスタッフチームからの感想は?
yu: LOW感が増した分バンドの音が力強く全体を包むようになった!! と言われました。
5弦に持ち替えた時に困ったことや大変だったことは?
yu: 4弦ベースと5弦ベースは全く違う感覚なので、思っていた弦と別の弦を弾いてしまったりすることが、慣れるまではありましたね。
アンプなどのセッティングは変わりましたか?
yu: 癖がなく素直な音なのでMIDを上げるようになりました。
おすすめの5弦練習曲は? (ねごとの曲以外でも)
yu: 「Sharp #」、「真夜中のアンセム」。ねごとの曲の中で5弦を使う頻度が高いので、練習するにはいいと思います。

女性ベーシストへメッセージをお願いします。
藤咲佑さんの使用するMoonのベースについてや、曲ごとのエフェクターの使い分けなどを詳しく解説! ベーシスト必見です!
Moon Guitars JB5 FUJISAKI MODEL Moon Light Blue 
~製作秘話~
藤咲さんがムーンの5弦ベース、JB5をメインで使い始めて早一年が経とうとしていた2015年。オリジナルモデルを作ろうという話が持ち上がったのもちょうどこの頃かと記憶しています。 並行してエフェクターボードにコンプレッサーを導入する為に何度も当店へ通い、ありとあらゆる機種を試しまくっていた時期でもありました。 そんなある日の帰り際、とある中古のベースが目に留まったのです。木目と木の手触りと青色。藤咲さんの理想としているベースのアイデアが詰まっていました。 この出会いがFUJISAKIモデルにオイルフィニッシュを採用しようというきっかけになったのはここだけの話です。
~通常のJB5との違い~
【ネックの長さをスタンダードサイズに変更】
気合いで35インチのベースを持ってステージ中を走り回っていた藤咲さんですが、やはりノーマルサイズだったら楽に演奏できるのになぁと思う場面もあったそうです。 ということでFUJISAKIモデルのネックは34インチのノーマルサイズを採用しました。(1インチ=2.54センチ。たったの2.54センチですが弾き心地って変化するんです。) ムーンギターズの担当さん曰く、サイズダウンしても弦の張りがしっかりと出るように絶妙なセットアップを施しているそうです。これは老舗工房ならではの技。ぜひ体感して頂きたい点です。
【オイルフィニッシュだけどオイルフィニッシュじゃない!色落ち防止のこだわり塗装】
オイルフィニッシュは木の質感がダイレクトに伝わる点が最大の長所です。故に色落ちも懸念されますが、そこは老舗工房ムーン。 オイルフィニッシュの様な見た目でありながらコーティングもしっかりと実現した特殊塗装を施しています。(工房初の塗装方法だったそうです!)
【ちょっとロック寄りな音作りも出来る内蔵プリアンプに変更】
FUJISAKIモデルに内蔵されているプリアンプはBartolini社のNTMBという機種で、中音域の音をより細かく作り込めるキャラクターを持っています。 エレキベースの出す中音域はバンド全体の音程感を左右する重要な音域なので重宝すること間違いなしです。
【金色のパーツ】
ムーンのヘッドロゴは金色主体でデザインされていることにお気づきでしょうか。 当然金属パーツの色がゴールドであればマッチします。ボディカラーとの相性も抜群で、グッドセンスなデザインに脱帽です!
今回入荷したFUJISAKIモデルはファーストロッド5本!
藤咲さん本人がそのうちの1本を所有していますので、今後かなりレアなベースになるかもしれません。 ケースの中には直筆のスペシャルメッセージピックが同梱されていますのでお楽しみに^^
Moon JB-5-275 charcoal grey
2008年製の個体で2014年の秋から導入し、今や不動のメインベースとして大活躍中の1本。
ボディ材はアッシュ、指板材はエボニーを使用しており、非常にタイトでスピード感のあるサウンドが特徴です。35インチ(スーパーロングスケール)のネックを採用している事と使用頻度が高いことからLow-B弦もビックリするくらい鳴る1本になりました。
音響チームの評判も非常に良く、リズム隊を更にワイルドで魅力的にするきっかけになった様です。
実際に野外ステージで聴いても輪郭がしっかりとしていて、安定感のある低音がバキバキと響き渡っておりました。

アンプセクション解説

ねごとのベースサウンドの要であるアンプセクション。ヘッドアンプはEBSのHD350。ベースらしく艶やかでタイト、一聴しただけでEBSと分かるキャラクターの強めなサウンドです。
キャビネット(スピーカー)はEDENのD210XLTをセレクトしています。低音から高音までアンプで作られた音を忠実に再現できるアイテムで、バンドアンサンブルを考慮してツイーター(高音の出力に特化した真ん中の小さいスピーカーです)はオフの状態で鳴らしています。
また、キャビネットの足と下のケースの間にクッションを敷き、ケースの共振を抑える工夫が施されています。タイトなサウンドを鳴らす為の重要なポイントです。
ワイヤレスシステムはaudiotechnicaのATW-1311をセレクトしています。緊急時のサブベースであるMusicMan Stingray5へスムーズにシフトすることが可能です。
このエフェクター、いつ踏んでるの?教えて佑ちゃん(´▽`) '`,、'`,、
藤咲さんのエフェクターボードにはこんな機材が入っています。(曲中で操作する物のみ)
今回の特集ではベース女子の皆様に分かりやすいように、藤咲さんから使用するエフェクターの具体的な曲名とセクションを教えて頂きました!
是非ともライブDVDを再生しながら読んでみるとより参考になりますよ◎

[1] MXR StereoChorus M134 (コーラス)
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[2] Providence DBS-1 (ピック弾き、指弾きに合わせた音質補正役)
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[3] Zoom MS-60B (ベースシンセ、ファズ、リバーブ、フェイザー)
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[4] Xotic AC Booster (ミッドブースター、歪み)
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LIVE Blu-ray / DVD「“VISION” TOUR 2015」収録曲
04. 黄昏のラプソディ
2サビ後の間奏
Zoom MS-60B(BIG MUFFモデリング [ファズ])
13. ループ
イントロ
Xotic AC Booster
15. endless
大サビ前からアウトロまで
Zoom MS-60B(ModReverb)とXotic AC Booster同時掛け
18. Time machine
曲を通して
Xotic AC Booster掛けっぱなし
アウトロ
MXR StereoChorus追加
22. Re:myend!
イントロ
Xotic AC Booster
1サビあけの間奏
Zoom MS-60B(Std Synth [ベースシンセ])
DVD収録曲外
week...end
アウトロ
Xotic AC BoosterとMXR StereoChorus同時掛け
ビーサイド
イントロ、インター、アウトロ
Xotic AC Booster
Dreamin'
1サビあけの間奏から2A
Zoom MS-60B(phaser)
勲章
イントロ、アウトロ
Zoom MS-60B(MOD REVERB)
エフェクター解説
ボードの中でも特にお気に入りなのがXotic AC Boosterで、イントロのベースラインが印象的なデビュー曲、ループ等で使われています。いわゆるベース用のブースターではなく、中音域が強調されるロックアイテムである点もポイントです。
その他の空間系は歪みの音色と同時に使用する事もあり、CD音源との差別化を図り曲間のアクセントや雰囲気作りに活躍している様です。
ちなみにエフェクターを買う時は音はもちろん、見た目がグッとくる事も大事なポイントにしているとの事。
おわりに
もしもこれからベースを初めようかと思っているけど、手が届くか弦を押さえきれるか不安な方がいらっしゃいましたら ねごとのライブを見に行くことおススメします。
小柄ながら5弦、しかも通常よりも長いベースを持ってクルクルと回りながら演奏する藤咲さんを観ればそんな不安も消えてしまうかも知れませんよ(^ω^)

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