Fender Custom Shop / Master Built Series 1965 Stratocaster Relic Black by Paul Waller

フェンダーカスタムショップの最高峰ビルダーであるシニアマスタービルダーに昇格したての ポール・ウォーラーによる文学界でも広く知られるアーティスト所有器からインスパイアされた 1965ストラトキャスターです。

南カリフォルニア出身のポール・ウォーラーは、幼い頃から木工や弦楽器制作に対する好奇心が旺盛で、最初に製作したギターは高校の木工所でわずか14才のことでした。
高校卒業後すぐ家具ショップに勤め、南カリフォルニアの小さなギターメーカーで短期間経験を積んだ後、フェニックスの名門楽器制作学校Roberto-Venn School of Luthieryに入学し、2000年に卒業します。

2003年にフェンダーに入社したポールは、アーチドトップギター製作の名クラフトマンBob Benedettoをはじめ、多くのMaster Builderたちに師事し、Custom Shopのビルダーに必要な様々な技術を習得していきます。
7年にも及ぶ見習い期間を経て、ポールは2010年に、晴れてMaster Builderへの昇格を果たします。

ポールが手掛けてきた作品のクライアントリストには、アダム・クレイトン（U2）のベース、ボノ（U2）のシンライン・テレキャスター、キース・リチャーズ（ローリング・ストーンズ）のテレキャスター、ロニー・ウッド（ローリング・ストーンズ）のストラトキャスター、バディ・ガイのストラトキャスター、 ナイル・ロジャーズの“Hitmaker”ストラトキャスター、トロイ・ヴァン・リューウェン（クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ）のダブルネック・ジャズマスターなど、世界の第一線で活躍する大御所アーティストたちの名前が並びます。
その後、NAMM SHOWでも話題となった9ネックギター、ジョージ・ハリスンやジミー・ペイジなどのレジェンドアーティストのトリビュートモデルを手掛けて、更なる高みのシニアマスタービルダーへと昇格しました。

今回入荷した個体は、ラッカー塗装の「2-Piece Alder」ボディに、「Piece Plain Maple(プレーン・メイプル)」ネックで、「AAA Rosewood」のラウンドラミネート指板に、「66 Strat C」のネックシェイプ。ネックはラッカー塗装で、オリジナルヴィンテージを彷彿させる様な、剥がし過ぎない「Relic」スタイルとなっております。
指板ラディアス＆フレットは「9.5" Radius ＆ Narrow Tall 6105 Frets」。

ピックアップにはFender Custom Shopのピックアップ・マスタービルダー「Josefina Campos(ホセフィーナ・カンポス)」によるハンドワウンド「Hand-Wound Texes Special Strat Single Coil」をネック側に、「Hand-Wound 69 Strat Single Coil」をセンターとブリッジ側に搭載。
センターピックアップは「RWRP(Reverse wind, Reverse polarity)」となっており、ハーフトーン時にハムキャンセル効果があります。

65年という事もあり年代特有のヘッド・ロゴには、「トランジション・ロゴ」で複数のパートナンバーを記載。
65年当時のカスタムカラーでもあるオリジナルブラックは、今現在も人気があるため、その価値は年々高まっております。

かなり薄いラッカー塗装のボディは、一際細かく入ったウェザーチェックや汚れがあり、長年使ってきたギターである事を再現。
消そうと思えば消せそうな薄いキズ、くもりなどはポールならではのエイジング技が随所に見られます。

ポールは、物作りへの探究心が高い事でも有名で、当店スタッフもアメリカ工場を視察した際に、ポール専用の作業ブースにある家具のパーツを自分で作ってオリジナリティ満載のブースだったと言っております。

そんなポール・ウォーラー含め、意外と少ないマスタービルダー製作のブラックカラーの1965ストラトキャスター。
今回、ポール・ウォーラーのシニアマスタービルダー昇格後、イシバシ初入荷の1本でもございます。

是非とも、この機会にご検討の方は手にしてみませんか!!