【中古】MARTIN / 0-18K 1923年製 マーチン【S/N 19372】【保証2年】《10/10値下げ》

1923年製。ハワイアンがアメリカ本土を席巻した戦前、多くの楽器メーカーがウクレレやハワイアン・ギター(スティール・ギター)の分野に参入しましたが、マーティンもその例に漏れませんでした。0-18Kも元々膝の上に寝かせて演奏するハワイアン・ギターとして出荷された物がほとんどでしたが、後年その大多数はスパニッシュ・スタイルにコンバートされました。同じような経緯を持つモデルとしてはギブソンのロイ・スメックが良く知られます。当個体もおそらくハワイアン仕様だったと思われます。
ネック・リセット、ネックのリフィニッシュ(リシェイプもされているかもしれません)、リフレット(フラッシュ・フレットからバー・フレットへ)、指板修正、ブリッジ及びサドル交換、ナット修正の履歴が伺えますが、おそらくコンバート時になされたものでしょう。トップのセンターのブリッジ下に1箇所及びトップの6弦側のエリアに2箇所、バックのセンターに1箇所、高音弦側のサイドに1箇所のクラック修正痕があります。トップの裏に力木の貼り直しをしたと思われる箇所でニカワを大胆に塗布した痕跡が残っています。また3弦ペグのツマミ、ブリッジピン、ストラップピンが非純正の物となっています。ボディ内に過去に修理に携わったであろう2箇所のショップのラベルが貼られています。打痕、引っ掻き傷、ウェザー・チェックも散見されますが、概ね年式相応の外観、コンディションと言えるでしょう。
ネックの状態は良好で、フレットの高さは7割以上残っており、演奏性、サウンドともに申し分ありません。コンパウンド弦を張ってありますが、小ぶりなボディにもかかわらず、しっかりと鳴ってくれます。ハワイアン・コア・ボディらしい音の輪郭を感じさせてくれますが、幾分丸みを帯びており、筆舌に尽くしがたい柔らかいレゾナンスは近年製のギターでは味わえない魅力です。魅惑のプリ・ウォー・マーティン、魅惑のヴィンテージ・コア・ギターのサウンドをお楽しみください。非純正ハード・ケースが付属します。


※当店ではWEBご注文の際、商品の品質保持のため出荷前に当店の専任リペアマンによりギターの調整/クリーニングをさせて頂いてから御発送手配をさせて頂いております。ご注文のタイミングによっては数日のお日にちを頂戴する場合がございますので恐れ入りますが予めご了承下さいませ。