懐かしのキーボード達
《シンセサイザー以前/オンドマルトーノ(Ondes Martenot)》

この楽器も、電子楽器の歴史には必ず登場する フランスのキーボードです。残念ながら私は本物を見たことがないため、詳しく説明 が出来ません。ものの本を頼りに説明させて頂きます。この楽器はフランスの電気技 術者、モーリス・マルトーノが1928年に製作した単音の鍵盤型電子楽器で、トーン・ フィルターでサイン波を加工することで音を作っています。(こんな文章だけでは? ??ですね)音程が自由である変わりに、その音程は不安定で、使いこなすにはかな りの音感が必要とされます。サウンドは美しく、ポルタメント機能も装備しています。 非常に特徴的なスピーカー・システムで、前面に共鳴弦を張るなどの工夫をし、様々 な音を出せるように工夫されています。日本では1966年大阪のNHKが最初に(?)購入 したそうです。そう言えば先日NHKの番組でオンド・マルトーノをやってました...が 私は見逃してしましまいました。実に残念です。この楽器、既に過去のものかと思い きや、現在でも改良が重ねられ、製造が続けられているそうです。

Ondes Martenot 左側のユニークな形のものがスピーカーシステム。 上部の葉っぱ型のものに共鳴弦が張ってあるのが見える。

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