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ネックについて知ろう!!


ギターのネックには弦の張力がモロに掛かっているわけだから, ネックの身になってみればツライのは分かるよね。 ほとんどのギターのネックは木でできているから,やはり弦の力に負けたり, 温度や湿度の変化によって曲がってしまうこともあるわけなんだ。 このことを「ネックが反る」と言うんだけど,ネックが反っていると, 弦高が高すぎて弾きにくいとか,弦がビリつくだとか, 音程が悪いとかの症状となって表れてくる。ネックが反った場合には, その状況をすばやく判断して,的確な対処をすることが大切だゾ。

♪ネックの反りの見方♪

ネックが反ると言っても,一目見て分かるほどグニャリと曲がるわけじゃないから, 実は結構わかりにくいんだ。ネックの反りを見るには2つの方法がある。

ひとつは図のように,ネックの側面をブリッジ側(またはヘッド側)から見る方法。 こうして見ると,ネックの微妙な反りが拡大されて見えるんだ。 もちろん1弦側も6弦側もチェックを忘れないように。 この時ギターをあまり寝かせると自分の重さでネックがしなってしまうので, できるだけギターを立てて見るようにしよう。
もうひとつは,ピンと張られている弦を利用する方法。 チューニングされた弦はかなりの張力で引っ張られているから, ほぼ直線と考えられるね。その弦を図のように1フレットと最終フレットの2ヶ所で押さえて, 弦とフレットの隙間を見ればネックの反りの状態が分かるというわけなんだ。 この時一見弦とフレットの間に隙間がないように見えるけど, 弦を軽く叩くとフレットに当たる音がするという状態が理想だゾ。

○フレットと弦の間に広い隙間あれば「順反り」, 隙間がなく弦を軽く叩いても音がしない場合は「逆反り」と判断できる。

♪ネックの反りの見方♪

○順反り ネックが弦の張力に負けて反っている状態。弦高が高くなって, 7〜12フレット付近でビリ付きが出やすくなるゾ。
○逆反り ネックが弦の張力に逆らって,反対側に反っている状態。 弦高は低くなり,0〜5フレット付近でビリ付きが発生。
○波打ち ネック全体が均一に反るのではなく,部分的に順反りや逆反りが起きている状態。 特定のポジションでビリ付く時はこれが怪しい。
○ハイポジ起き 波打ちの一種だけど,実はこのトラブルは多いんだ。 トラス・ロッドの効かないハイポジションが反っているので, 修正は大変。12〜20フレット付近がビリ付きやすい。


反りの他に、こんなケースもあるんだナ♪

非常に運の悪い場合には,ネックがねじれてしまっていることもあるんだ!! ネックのヘッド部がボディと平行でなかったり, 1弦側と6弦側の反りの状態が極端に違うのでそれと分かる。 この場合迷わずお店に相談しよう。