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ギターの種類



●エレクトリック・ギター(エレキ・ギター)
今ただ「ギター」と言うと、このエレクトリック・ギターを指すことが多いよね。 基本的には6弦だけど、最近は7弦ギターもあるぞ。弦の振動を電気信号に変換 する「ピックアップ」がついていて、その電気信号をギター・アンプで増幅して音 を出すんだ。音の大きさを変える「ボリューム」や音質を変える「トーン」もギタ ーに内蔵されている。ピックアップが2つ以上付いているギターでは、その切換えス イッチも付けられていて、切り換えると少しずつちがったおとが出せるんだ。弦を伸ば したり縮めたりして音程を変化させる「トレモロ」を装備したモデルもあるぞ。ボ ディが1枚の厚い板でできた「ソリッド・ギター」、ボディ内部が空洞の「フルア コ」、その中間的な構造の「セミアコ」などとバリエーションも豊富だよ。



●アコースティック・ギター(生ギター)
夕暮れの海辺(じゃなくてもいいんだけど)で爪弾くならやはりこれ。 ボディが共鳴箱になってるので,電気などを使わずにかなり大きな音が出せるんだ。 ボディの表が平面なので「フラットトップ・ギター」と呼ばれることもあるよ。 これらは使用する弦の違いで「フォーク・ギター」と「クラシック・ギター」に分けられる。

○フォークギター
○クラシックギター
スティール(鉄)製の弦が張られているアコースティック・ギターをフォーク・ギターと呼ぶ。 一般的に「アコギ(アコースティック・ギターの略語)」と言った場合はこれを指すことが多いね。 「ドレッドノート・スタイル」と呼ばれる比較的大きなボディのものが売れてるけど, 小さめのボディのモデルもあって,それはそれでなかなかグー。ボディが大きいほど音も大きいんだ。 ガット弦(本来は羊の腸でできた弦のことだけど,現在では芯がナイロンなどの合成繊維でできている ナイロン弦が主流)を使うので,「ガット・ギター」と呼ばれることもあるよ。 ボディの大きさは一般的なフォーク・ギターよりは小さい。でもネックの幅は広くて, クラシック音楽の演奏に適した構造になってるんだ。このギターは柔らかいガット弦, ナイロン弦用に作られているので,強引にスティ−ル弦などを張ると壊れるから絶対にやめよう。


●エレクトリック・アコースティック・ギター(エレアコ) 上の二つギターの名前を組み合わせただけの安易な名前だけど,まさに名は体を表しているんだ。 外見的にはまったくアコースティック・ギターなんだけど,よく見るとアンプにつなぐジャックが 付いていたり, ボリュームやトーンが付いていたりするんだな。で,一見分からないけど, やはり弦振動を電気信号に変換する「ピックアップ」が付いてるのだ。 ただ,エレクトリック・ギターに付いているものとは構造のまったく違う 「ピエゾ・ピックアップ」が採用されている。最初からエレアコとして作られたギターが主流だけど, 普通のアコースティック・ギターにピエゾ・ピックアップを取り付けてエレアコに改造することもできるゾ。

●エレクトリック・ベース(エレキベース)
でっかいウッド・ベースに対してエレクトリック・ベースと言うんだけど, ただベースと言えば普通はこれだ。低音を担当する楽器で,構造的にはエレクトリック・ギターと ほとんど同じ。弦は普通は4本だけど,5弦,6弦というベースも結構売られているよ。 低い音を出すために,弦はギターの2倍以上太いし,弦の長さも長い。 だから楽器の大きさもギターよりは大きいんだ。 使用するアンプも,ギター用とはちょいと違うベース・アンプが必要。