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オットーリンク アルトサックス メタル。

メタルマウスピースの中では一番太いサウンドが出せるマウスピースです。
チェンバーも非常に大きく、マウスピース内面は写真でもお分かりのように、ぎりぎりまで削り落としてあります。
息がたくさん入るマウスピースなので、セルマーマウスピースなどから替えた時は、あまり鳴らないマウスピースと思うかも知れませんが、上手くコントロール出来るようになったときには、かすれすようなサブトーンからパワフルなロックサウンドまで出せる、幅の広いレンジでの奏法が可能になります。
ただ、フラジオを多用するような奏法にはチェンバー、バッフルの構造から、かなり難しいのであまり向いているとは言えません。

リガチャーは専用のものが付いており、独特の形をしています。
70年代までのリガチャーは作りが非常に良く、リードにフィットする形状でしたが、現在のものは、ややバラツキが目立つようです。
別売のリガチャーとしては、ハリソンハーツ、ロブナーなどが出ています。またセルマーメタル用のリガチャーを木槌などでなじませて使っている例も見られ、上手く馴染ませればコシのあるサウンドが出せるようです。

材質は真鍮製で縦にスパッと割った原型をくっつけてから仕上げを行う作りになっています。メッキは金メッキされており、なかなか美しい仕上げで、使い込むと、下地に銀メッキがしてあるので銀色が出てきます。

太いサウンド、パワフルなサウンド、落ち着いたサウンドがほしいプレイヤーの方にお奨めしたいマウスピースです。