ビンテージサックスについて 【サックス】

WINDPAL名古屋栄店


ビンテージサックスについて


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 ビンテージサックスとは、
最良の楽器を作れる時期・環境の時に製造されたサックスのことを指しています。
これはアメリカでのジャズの歴史と大きな関係があり、
主にジャズで使用するためのサックスを意味しています。
メーカーとしては、コーン、キング、マーティン、ブッシャー、セルマーが代表的です。


 ここでは、ビンテージサックスと言われるものについて、
順を追って簡単に説明していくことにしましょう。

より詳しくはこちらの特設ページへ♪

↑ Vintage Sax / ヴィンテージサックスの紹介ページ ↑

※以下のメーカー名をクリックすると、もっと詳しい情報が閲覧できます♪





コーン ビンテージサックス


 アメリカ製です。
1920年代から30年代はコーン・サックスがジャズマーケットを独占していた状態で、
かのチャーリー・パーカーも愛用した楽器の中にもこのコーンが含まれます。


 最もポピュラーなモデルとして挙げられるのは、
アルトサックスは6M、テナーサックスは10Mというモデルで、
ベルの彫刻に女性の顔が施されたモデルが多いため、レディーの愛称がついています。
バリトンサックスではジェリー・マリガン・モデルや12Mがあります。


 コーンのサウンドの特長はミディアム・ウェイト・ボディーから出る、
中低音が素晴しく、セルマーよりも骨太のストレートなサウンドです。
楽器の作りも非常に頑丈で、トーンホールはカウリング仕上げになっていて、
強度が有り、高精度で息漏れしない作りとなっています。
また、アルトサックスに多く採用されたマイクロチューニング機構は、
通常マウスピースの抜き差しの加減でチューニングをするのですが、
この機構は、ネックにスクリューを付け、
ネックの長さを可変する事でチューニング出来る機構でした。
この機構は、Mモデル、6Mに多く見ることが出来ます。
1923年以前のモデルはA=450Hzで製造されていたものが多いので、
現在ではピッチが合わないものもあります。
現在では製造されていない変わったモデルもこの時期にあり、
Cソプラノ、Fメッツォ、Cメロディーといったチェンバー・ミュージック用に作られたモデルもありました。
これらは、ソプラノ、アルト、テナーをそれぞれ1音分短くした楽器で、
室内で軽いムードミュージックなどを演奏する用途で音量も小さめで軽いサウンドになっています。




キング ビンテージサックス


 アメリカ製で、1930年代のゼファーモデルからポピュラーな楽器として使用され、
スイング系のビッグバンドなどで多く見られました。
1940年代後半に開発されたスーパー20はキャノンボール・アダレイ、
チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーンなどが使用し、
キングの中でも最も評価の高いモデルです。


 キングサックスはライトウェイトボディーで、
軽めで明るいサウンドが特長です。
スーパー20モデルなどにはネックとベルに、
スターリーングシルバー(純度92.5%の銀)を使ったモデルがあり、
シルバーソニックと呼ばれています。
これは、柔らかく気品のある響きが素晴らしいモデルです。
年代や時期によって、同名のモデルでも仕様が異なり、
中にはキーに全て真珠貝のインレイをあしらったものや金メッキされたモデルもありますが、
本数は希少です。
変わったモデルとしては、ソプラノサックスのベルを90度曲げ、
ネックにカーブを持たせた「サクセロ」というモデルもありました。




セルマー 
 フランス製で、セルマーは現在もサックスのトップメーカーとして君臨しています。
1936年頃にバランスアクションモデルを開発し、
現代サックスの原型となるベルKeyの形状やテーブルKeyの機構が、
このモデルから採用されています。
次に開発されたスーパーバランスアクションでは、
管体上部トーンホールと下部トーンホールの位置をオフセットにすることで、
フィンガリングが格段に良くなりました。
そして1954年に今では当たり前となっていますが、
連動式テーブルKeyを採用したマーク6が登場し、
サックスマーケットでの地位を確立しました。
このマーク6はマイナーチェンジはあったものの、
約20年もの間、製造されていました。
それだけ人気と完成度が高い楽器だったと言えます。
音楽全体も大音量・エレクトリック化が進む中で、
1974年にマーク7が開発されました。
このモデルはアメリカ人の意見を多く取り入れたということで(定かではありません)、
Keyがマーク6より大ぶりになり、よりパワーの出る楽器となりました。
1980年に入り、より現代的な響きや鳴らしやすさを追求したモデルである、
スーパーアクション80を発表、
その後、シリーズ2、ややマーク6を意識したシリーズ3とモデルが変化しています。




アメセル ビンテージサックス


 アメリカンセルマーの略で「アメセル」と呼ばれています。
アメセルはフランスで作られたセルマーを、
アメリカでジャズマーケット用にリアッセンブルした楽器を指しますので、
「MADE IN USA」とはどこにも書いてありません。
アメセルに関する資料は非常に少なく、不明な点も多いのですが、
1945年前後からマーク7のモデルまでとなっていますので、
モデルはスーパーバランスアクション、マーク6、マーク7となります。 


 フランスセルマーとの見分け方は、まず外見で、ベルの彫刻が違います。
フランス製は花の咲いていない彫刻、アメセルは花の咲いている彫刻が施されています。
但し、ソプラノサックス、後期のマーク7には彫刻がないモデルがあります。
彫刻なしのアメセルは次に挙げる細かい点で見分ける事ができます。


 アメセルは音抜けの向上と音量を出すために、
楽器によってはネックのリードパイプ(ネックコルクが巻いてある部分の内径部分)の内径を広げてあります。
この部分の内径を広げるとピッチは下がるので、
アメセルはマウスピースが幾分深くさせるようにコルクが長くなっているようです。
オクターブKeyのベントチューブ(ネックの上に開いている小さい穴と本体上部の小さい穴)が楽器によっては広げてあります。
管の中を覗いたり、分解しないと分かりませんが、
楽器によってはU字管(管体下部のUの字に見える部分)がベル、
主管とハンダ付けされているものもあります。
強度の向上と息漏れを防ぐためです。
また、楽器によっては、U字管の内側上部に強度か鳴りのバランスかを取るためか小さな板金が貼られているものもあります。
オクターブKeyの連絡部分は、摩耗、ノイズを防ぐため、
小さなコルクを貼ってあるものが多く見られます。
トーンホールとパッドの位置は、フランス製に比べ、
より正確にセンターにそろえて組み立てられた楽器が多く、
細かい調整の良さが目に付きます。


 塗装は、フランス製は焼付け塗装になっているのに比べ、
アメセルは自然乾燥に近く、塗料の質も柔らかく、
管体の響きを殺さないナチュラルな響きが得られるようになっています。
塗装の仕方は組み立てた後にパッドを塞いで吹き付け塗装をしたために、
オリジナルパッドの縁にはラッカーがかかり、
その部分だけ色が濃くなっています。
ラッカーの色自体もアメセルのほうが濃いもの、暗いものが多いです。
Keyアクションに関係するパッドとトーンホールの
開きピッチはアメセルのほうが低めに調整され、
フランス製では音抜けが悪くなってしまう高さまで下げても、
前述のような様々な調整が施されているため、
音抜けが良く、スムーズなフィンガリングが可能となっています。


アメセルのモデル


スーパーバランスアクション


 ジョン・コルトレーンがよく使用したモデルです。
マーク6に比べ、やや軽めで渋みのあるサウンドが特長です。
この時代の他のメーカーのモデルのほとんどはテーブルKeyの形状やアクションにやや難があり、
高度な演奏にはより技量を必要としていましたが、
このスーパーバランスアクションの登場によって、
演奏の操作性が格段に向上しました。
現代のサックスの原型とも言えるモデルです。
ベル彫刻は後期はマーク6同様のものになりましたが、
前期のモデルには豪華な彫刻を施した芸術的な素晴らしいものを見ることができます。
ベルのKeyガードは前期はセパレートのもので特徴があり、
後期はマーク6で採用したものと同じKeyガードに変更されています。
製造されたのは1948年から1953年となっています。


マーク6


 ジャズサックスの定番とも言えるモデルで、
多くのプレイヤーに愛用され続けています。
スーパーバランスアクションよりもパワーがあり、
オクターブメカニズム、右手、左手のオフセット角度の改良、
連動式テーブルKey採用などにより、不朽の名器としての地位を確立しました。
20年近いマーク6の歴史の中で、いくつかのマイナーチェンジがおこなわれています。
1954年に登場した初期のモデルはKeyや指貝が小ぶりで、
ベルの朝顔の開き具合もなだらかな曲線になっています。
サウンドはマーク6の中ではやや軽めです。


 一番大きなマイナーチェンジは1965年で、
ベルとU字管の長さの比率が変更されています。
前期はベルが短く、後期は長くなっています。
外見上は前期のものはU字管を接合するリングの模様が縄目模様になっており、
後期のものは硬貨の縁のギザギザの模様に変わっています。


 ラッカーの色は年代によってまちまちですが、
フランス製に比べると全般的には濃く、前期のものがより濃い、
暗い系統のものが多く、後期のものはやや薄くなっています。
現在のセルマーと比べるとピッチがやや悪いポジションがあったり、
独特の癖みたいなものがあったりしますが、
ナチュラルで味わい深いサウンドは今のモデルでは出すことの出来ないサウンドが最大の魅力です。
製造行程も、手作業と熟練の職人の腕前が要求される作りになっているため、
現在の機械化・量産化の進んだ製造工程では再現できない楽器になってしまったと言えます。
製造期間は1954年から1973年です。


マーク7


 マーク6よりもパワフルなサウンドを追求して開発されたモデルで、
フュージョン、ロック系のプレイヤーに根強い人気があります。
コシの強い、ねばりのあるサウンドはマーク7ならではの特長です。
アメセルの彫刻はマーク7前期のモデルまでとなり、
中期、後期のモデルはアメセルは彫刻なしのモデルのみとなっています。
製造期間は1974年〜1980年です。






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