渋谷EASTこばやしの、”渋E”一本!YAMAHA YTR-8335 初代! S/N 001027

渋谷EASTこばやしの、”渋E”一本!YAMAHA YTR-8335 初代! S/N 001027

2017-08-19 こんにちは!
渋谷EAST店のこばやしです。
166116 B

雨が降るような、降らないような、そんな微妙な天気が続く渋谷ですが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は自家製味玉を食べて元気一杯のこばやしです。

味玉の漬けダレに、鰹節っていうか削り節を大量に投入しておくと、なんとも一味違った味玉が出来るのでオススメです!え?めんつゆと同じような味になるって・・・?
そうかも・・・(笑)

さて本日の渋E!1本は、こちら!
YTR-8335初代モデル! S/N 001027



時は1980年代が始まったばかり・・・
ヤマハのトランペットは大きく方向転換をしようとしておりました。
それまでのシルキースタイルの楽器をプロモデルへ据え、カスタムモデルはBACHのような楽器へと変貌を遂げたのです。今となっては見慣れたXENO、その源流となった一本!

補足をしておきますと
YTR-737や931の三桁モデルから、
8335や9330などの四桁モデルへと変わった、そんな感じです。


言い換えると
シルキースタイルから
バックスタイルへと転向した時期。
もちろん、今までのシルキースタイルの楽器は、6310、6320などのプロモデルという位置づけで残ったりもしてます。

そして今回の渋E一本は記念すべき四桁が始まった
YAMAHA / YTR-8335 !!!初代モデル!!
166116 B


8335って今のヤツじゃん?って感じですが
実は、その前身となる8335U、そして8335Hが出る前にも8335が製造されていたんです。

ポイントはこの一本支柱と
127023 B

マウスピースレシーバー!!(その前の931などのレシーバーを受け継いでいますね)
154518 B


ちなみにこれが931のレシーバーです。
61117 B


そしてこれがその後出てきたYTR-8335Uのレシーバー。
30027 B

(昔私が撮った写真を無理やり使ったので解像度が大変なことになっちゃいました。)

こんな感じで、やっぱりこのつるんとした形状がかっこイイっすね。
あと、2ピースのバルブケーシング。これは現行の8335もそうですが、とてもかっこヨイでございます。
258457 B


あとこれ・・・意味不明なんですが、おそらく改造で
140459 B

BACHみたいな#3スライドストッパーが付いています。
これ・・・純正じゃないですよね?
当時の資料を探してみても、こんなのはどこにも出てこなかったので・・・
もしも・・・「純正だぞ!この小林がっ!!!」っていうお客様がいらっしゃいましたらお叱りのお電話お待ちしております・・・

というわけでどうにもこうにもBACHっぽいこの8335。
これが82年に発売!これまでのプロモデルやカスタムとして製作されていた三桁型番は、
姿を消したそうでございます。

その5年後の87年には8335Hが発売!もっと重いぞって感じで。
その4年後の91年には8335Uが発売!コレが初のXENO。
そして92年までその3機種は並行して作られていました。なので初代8335は結構長寿な方でしたね。しかしそれらは全てYTR-8335UIIというモデルにまとまって、ハイ!ヤマハのXENOです!っていう
結末を迎えたわけです。


さてさて、話が長くなってしまいましたが
この初代8335ってやつは、XENOまでの流れの四桁シリーズの中では
まだかつての名残が残っている音色の雰囲気がします。
艶っぽい感じとキレ感がなかなか
吹いていて飽きないですね。
なんといっても吹き疲れないのが嬉しいです・・・

しかしまあこのスライドストッパー・・・なんだかなぁ・・・
そもそも、純正のストッパー、良く見たら付いてたんですよ。
129969 B

なんかちょっとカワイイ。

今回は、初代YTR-8335でした。
次回の更新をお楽しみに!

商品ページはこちら

担当 こばやし
KOBAYASHI