ウインドシンセサイザー ヤマハの特長

ウインドシンセサイザー ヤマハの特長

2015-02-19

サックスの演奏性に近くサックス経験のある方や縦笛の運指を覚えている方ならすぐにでも ドレミファソラシド位の演奏は可能です。アカイに比べて取っつきやすい作りと操作性になっています。

マウスピース部分はサックスやクラリネットに似せたプラスチックの擬似的なリードが取り付けてあり、 別にこれが振動して音が出るわけではないのですが、マウスピース内部にリードに触れるセンサーが組み込まれ、 リードをくわえたときのたわみ具合を関知して微妙なピッチの上がり下がりの情報を出します。

サックスプレイヤーがよく使うビブラートのかけ方をそのまま応用すればビブラートやベンドがかけられます。
キーはスイッチタイプを採用し、キーの上にあらかじめ指を乗せておき任意のキーを押して 下のスイッチを押すことによって音程が変わります。これもサックスとほぼ同じ操作方法になります。

ですから、ある程度の慣れで演奏を楽しめるようになっていますが、 より高度な演奏や繊細な表現を求めようとすれば、マウスピースやリードの感度調整とブレスの感度調整を 自分にあった設定に微調整する必要があります。

また音源モジュールには様々な種類の楽器の音が入っています。
トランペットにはトランペットらしい奏法、フルートにはフルートらしい奏法があるように、 サックスの吹き方のままでトランペットの音色を演奏しても、ニュアンスが出ないのは言うまでもありません。 練習や工夫が必要です。

現在のモデルであるWX5は多機能でありながら楽器経験のない方にもすぐに楽しめるように マウスピースでのピッチ変化を固定してしまう簡単演奏モードなどの設定が出来るようになっています。

このWX5との組み合わせで一番おすすめ出来る音源モジュールが、ヤマハVL70-mです。 この音源は非常にリアルな管楽器や弦楽器の音が出せて、 ピアニシモからフォルテシモの音量変化はもちろん強弱による音色の変化も再現できる、 なかなかすぐれものの音源です。256種類の音色を内蔵しています。 (初期設定ではwx5でコントロールして出すようになっている音色は限定されています。)

(※このVL70-mは現在廃番となっており、いわゆる後継機種が現時点ではない状況です。さらに拡張ボードとして存在していた(ハズの)WXイン端子も現在のラインナップでは見当たらず、WX5を演奏するには音源とMIDIで接続になってしまうという現状なのです。RefaceシリーズでWXイン端子付きのモジュールとか出してくれないかしらYAMAHAさん!)

リアルなサウンドをさらに臨場感を出すためのデジタルリバーブも内蔵されています。 (お風呂場で歌を唄うと良く響いてより上手に聞こえるような効果です)

またDTMで音楽を制作、楽しんでいる方にはYAMAHA MU128という音源モジュールがあります。 曲データの録音や打ち込みにも用途が広がります。

(※このMU128も現在廃番となっております。現在YAMAHAの音源モジュールは「MOTIF-RACK XSMOTIF-RACK XS」というモデルがございます。)


*用語説明
*DTM
デスクトップミュージックの略でパソコン画面上で音楽を作曲したりアレンジしたりして 演奏を楽しむことを指しています。3大ソフトとしてパフォーマ、ビジョン、スタインバーグが有名です。 現在のパソコンは内蔵音源やサウンドカードがほとんどMIDI対応となっているので簡単な再生程度は パソコンのみで可能になっています。 但し、楽器専門メーカーから出ている音源モジュールの方がまだまだクオリティー高く、 より高度な演奏と音質が得られます。

※古い記事のため一部内容を変更させて頂いております。予めご了承下さいませ。

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