アルタスフルートの頂点に位置するFlagship models「AL」18K奇跡の入荷!


アルタスフルートの頂点に位置するFlagship models「AL」です。
でも、ただのALじゃございません!
通常のALインライン・リングキィモデルにオプションのEメカニズムとH足部管を装備し、画像でご覧いただいたとおり、全体を18K金メッキして、リッププレートとキーカップに彫刻を入れた超豪華仕様なのです!

<仕様一覧>
・AL・インライン・リングキー ハンドメイド 総銀製巻き管モデル
・リップ:銀製(Ag946 アルタスシルバー)
・頭部管:銀製(Ag946 アルタスシルバー)
・管体:銀製(Ag946 アルタスシルバー)
・キー:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
・キーパイプ:銀製 (Ag997 メタライズドシルバー)
・トーンホール:ハンダ付 (ソルダード 金ハンダ使用)
装備済みオプション
・Eメカニズム
・H足部管
・18K 金メッキ仕上げ
・リッププレート、キーカップ彫刻入り

【ALとは、、】

1850年頃にフランスで製作されていたオールドフレンチフルートの名品「ルイ・ロット」(Louis Lot)を現代に蘇らせようとの意図で製作されたアルタス入魂のハンドメイドフルートです。
かの時代のフルートに宿っていた臨場感に富んだ音色を蘇らせるために、飽くなき研究を重ねた結果、当時使用されていた銀素材の成分を解明することにアルタスは成功しました。そこで得られたデータを基に作られたのがこのALです。アルタスシルバー(Ag946)と名付けた銀素材で作られるALは、当時と同じ1枚の銀板から管体と頭部管を作る「巻き管」製法を採用しています。
美しい良い響きを求めて細部までこだわったフルートは、まさに現代に蘇ったオールドフレンチそのもの。アルタスだけのスペシャリテでもあります。
海外でもその深みのある“音”の広がりが高く評価されており、今日では多くのフルーティストがALを求めています。過去からの遺産を現代に受け継ぐALは、間違いなくフルート史に残る傑作。奏者の表現をさらに豊かにしてくれるはずです。


では、こだわりの部分を詳しくみていきましょう。

●素材へのこだわり●

【アルタスシルバー Ag946 ができるまで】

フルートのストラディバリウスとも言われるオールド・フレンチ・フルート「ルイ・ロット(Louis Lot)」。その純度はAg945?952(1855?1951年までの間で純度や他金属等素材の成分比率が多少違います。出典http://www.eldredspellflutes.com/Articles.htm)で1990年頃になっても詳しい成分はあまり判っていませんでした。
アルタスのではルイ・ロット初期の再現を求め、現存する何本ものルイ・ロットのフルートをバラバラに分解、切断し、最終的には溶かし、その構造と純度や素材の成分比率を徹底的に研究しました。そして近年まで分析不可能だった数種の成分の解析に成功し、アルタス独自の23種類の素材で構成された「アルタスシルバー」が生まれたのです。

ALの管体に刻印された946の印!
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また、アルタスシルバー Ag946の他にも、

メタライズドシルバー(Metallized Silver):Ag997
ブリタニアシルバー(Britannia Silver):Ag958
スターリングシルバー(Sterling Silver):Ag925

と、銀だけでも4種類を取り揃えています。
ALの部分的にみても、パーツによって使用する銀を変えているのは、その素材がパーツの強度や音色にもっともマッチするため選ばれているのです。
アルタスは素材へのこだわりが強いメーカーと言えますね。


【巻き管工法とは】


ALは、1枚の短冊状の細長い銀板を芯金に巻きつけて、叩いて(鍛造で)パイプを作る、古くから受け継がれてきた伝統の技術「巻き管工法」で作られています。ルイ・ロットもやはり巻き管工法です。
昔は、すでに筒状になっている銀パイプ「シームレス管」などありませんでしたので、必然的に巻き管工法で作らざるを得ませんでしたが、現代の多くのフルートは、同一の品質で大量生産しなければならないことと、加工のコストダウンの面から、国内の貴金属会社からシームレス管を仕入れてフルートへ加工されています。
それなのに、わざわざ巻き管工法を取り入れるのは、シームレス管では得られない響きだからです。金属をハンマー等で叩いて圧力を加えることで、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向が整い、強度が高まります。そうすることで、深みのある音の広がり、豊かな倍音が得られるのです。

ご覧いただいてもどこに継ぎ目があるのかまったく分からない綺麗な仕上がりです!
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【金ハンダによるソルダード・トーンホールって?】


トーンホール(音孔)の加工方法には二種類あります。音色にもその違いが表れますのでそれぞれご説明いたします。

近年に多い、「ドローン・トーンホール」とも呼ばれる引き上げ工法では、管体に機械をあてて一斉にガバッと引き上げてトーンホールを作ります。トーンホール部分の厚みが薄くなりますが継ぎ目がないため明るく軽やかな音色になります。

光の加減で管体がトーンホール側に引っ張られているのが分かりますね。
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一方、このALも採用している「ソルダード・トーンホール」は、管体に穴をあけ、トーンホールパーツをひとつひとつハンダ付け加工する伝統の工法です。管体とトーンホール部分の厚みが均一になり、重量がわずかに重くなることで、音に芯のあるしっかりとした音色になります。

管体には何も力が加わっていませんので、当たっている光もピシッと真っ直ぐです。
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アルタスでは鉛ハンダではなく、金を80%含有させた「金ハンダ」を使用することで、何年使っても唾液等による接合部の劣化が起こらず、フルート管体の響きをいつまでも保つ技法を施しています。


【金メッキされたわけ】


こちらのALは全体が18Kの金メッキ加工を施されています。
それは、銀の硫化によって黒ずんでしまうのを防ぐためのほか、通常のALよりも音が引き締まり、音の太さや深みを得るためです。また、コンサートホールの後ろの席まで届くほどの響きも得るためとも考えられます。

そして、何と言ってもステージ映え!

金色に輝く色あいは9Kや14Kの比ではない18Kの濃い黄金色です。さらに美しい彫刻が入り、まさに宝飾品の域!

金メッキと彫刻はオプション外の特注オーダーなのでなかなか流通していません。そのオリジナリティが楽器への愛着や愛情を増幅させるスパイスとなっています。


●正確な音程●


【アルタス・スケールができるまで】


アルタス創業者の田中修一氏とイギリスロイヤルアカデミー名誉教授でロンドン交響楽団首席奏者やソリストとしても活躍するウィリアム・ベネット氏の協力のもと開発されたのが、アルタス独自のスケールであるアルタス・スケールです。ここで言うスケールとは音楽理論の音階のことではなく、トーンホールの位置や大きさなど音程の設計技術のことです。

初期ルイ・ロットのフルートはA=435Hzというローピッチでした(ハイピッチのモデルA=445Hzもありました)。1939年に国際会議でA=440Hzと決められて以降、いろいろな交響楽団でA=442Hz前後のピッチに統一する動きをみせはじめ、いろいろなメーカーが基本構造そのままで442Hzにするために管を短くしてピッチを合わせたフルートを製作しはじめたのですが、音程が良くない箇所がでてきてしまいました。

そこでイギリスのフルート製作家アルバート・クーパー氏が構造から見直し、クセのない平均律に近い音程にすることが出来るようにした「クーパー・スケール」を開発しました。1960年代になり、そのクーパー・スケールにウィリアム・ベネット氏が改良を加え、現在のフルートの標準とも言うべき「ベネット・クーパー・スケール」が誕生しました。そして音程の良さはクーパー・スケールのままで、さらに甘く麗しい音色を追求した「アルタス・スケール」の開発へとつながるのです。

Cisのトーンホールは様々な条件からその位置・大きさ・高さに制限があり、これを解決するために、アルタスの全機種でCis(ツィス=C#)のトーンホールをハンダ付けすることになりました。オクターブ間での均整がとれ、響きが良くなっています。チューニングは気温21?23℃くらいのとき、頭部管を5mmほど抜いた状態が基準となります。
理論的かつバランスの良さを持つアルタス・スケールは、今日ではプロ、アマを問わず、多くのフルーティストから評価されています。

こちらがCisのトーンホール
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●丈夫なメカ●


【キィ・メカニズムのどこらへんが丈夫なの?】


キイメカニズムやバネ、キイパイプなど可動する部分の作りにも、独自の形状や素材を採用することで長期間の使用に耐えうる機構を与えています。

右手キィと左手キィとの間にある中間ポストには、従来型の円柱形の突起の付いた芯金をキイポストに差し込む構造から、砲弾型凸部分と円錐状の凹部分の組み合わせた構造にし、全機種に採用しています。この構造によって、タイトな組み立てでありながら、スムーズなキィアクションを実現しています。

上が従来型キィポスト、下がAL砲弾型
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バネは金10%、銀10%、プラチナ10%、その他非鉄金属素材を含む合金製で、スムーズなしなりと粘りを持つSP-1バネが採用されています。


総銀製モデル全機種のキィパイプにはAg997のメタライズドシルバーを使用しています。
メタライズドシルバーは銀の微粉末を一定の温度下で高圧を加えることによって作られた特殊構造の合金で、加熱しても金属の強度が変わりにくくまた捩じれ耐磨耗性に優れています。
この素材にすることでキィパイプがねじれや摩耗に強くなり、キィの狂いを少なくしています。


【座金(ざがね)って響きに影響するの?】


メカニズム周辺のお話に付随して、響きにまで影響を及ぼす「座金」にも触れておきましょう。
座金とは、キィとキィポスト(柱の部分)を支えて管体に固定するプレート状のパーツです。この座金の形と大きさが非常に重要なのです。

フルートを吹けば当然、管全体が振動します。もちろん、キィも振動します。このとき、従来型のトーンホールを避けて設置した座金のフルートでは、キィの振動が本来管体を響かせるべきところを邪魔しているのです。

そこで、幅広で、トーンホールをしっかりホールド(座金とトーンホールが接触している状態に)した座金に改良したところ、キィの振動を抑え、管体本来の特性を引き出し、より遠鳴りのする深い響きを生み出すことができるようになりました。
これは手間のかかる座金の工法なのですが、アルタスでは全機種に採用しています!
(他社では高級機種のみ採用されています。)

上が従来型の座金(トーンホールを避けています)
下がALの座金(トーンホールに接しています)
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では、実際に吹いてみましょう!

リペアセンターSさんによる試奏レポートです。


?オールドフレンチの音色を目指し、アルタスがこだわった銀素材Ag946を使用し、
製法にもこだわり、巻き管にて作られたこの楽器。
確かにオールドフレンチを彷彿とさせる「柔らかさ・優美さ」を持っています。
さらに、お上品なだけでなく、18Kにより温かくもしっとり落ち着いた大人な顔も持った楽器です。
大音量でバリバリ吹くのではなく、美しい音色を求めている方に吹いていただきたい一本です!?


長々と語ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

アルタスフルートの魅力「素材へのこだわり」、「正確な音程」、「丈夫なメカ」
アルタスが目指した理想、職人の熱き想いがこのフルートに注がれています。
厳選された素材と高い技術が結集することで、存在感のある独自の音色を奏でてくれます。奏者の想いや表現を豊かに広げる至宝の名にふさわしいフルートです。

言葉ではなかなか伝わりにくいのが「音」や「感触」。

音色のほか、吹き心地にも他のフルートとは格段の違いがあると思いますよ。
一生モノの一本、演奏スタイルに合わせての一本、コンクールに向けて勝負の一本など、あなたの今後が変わるかもしれない楽器との出会いになると確信しています!


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