ナカヤマアキラ・スペシャルインタビュー

2014年10月19日渋谷公会堂 Plastic Tree 結成20周年樹念ツアー「そしてパレードは続く」追加公演終了後、当初15分ほどのお時間を割いてインタビューさせていただく予定が、予定以上に話が弾み、その倍の30分をかけてしまいました。誠に申し訳ございませんっ!!! 少年のようにギターを語るナカヤマサマのギターへの愛をひしひしと感じられるインタビューに仕上がりました! アキラさん!ありがとうございます!!!それではどうぞ〜!!!

――ライブ終了後お疲れのところほんと申し訳ございません。何卒宜しくお願いいたします。

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宜しくお願いいたします(笑)、はぁはぁ(息が荒い…)

――えーまずはご所有のNシリーズはアッシュ、アルダー、ウォルナット、パドゥクと4種の木材違いがございますが、ナカヤマ様が考える木材の違いが音に及ぼす影響をお聞かせいただけますでしょうか?

ボディは全て薄いオイルフィニッシュが基本なのでウッドマテリアルの違いが音に及ぼす影響は非常に強いですね。はぁはぁ(ライブ後なので息が荒い…)。

――お疲れのところホント申し訳ございません!(笑)

(笑)いえいえ、臨場感があってよろしいのではないでしょうか(笑)この雰囲気も込みで! お願いいたします(笑)えー(笑)。…そうですね、もう20年にもわたって色々なボディ材のN4を使ってみたんですが、やはりアルダーに落ち着きましたね。
アルダーが一番バランスがよく、バンドサウンドにおいても楽曲においても収めやすいというかしっくりくるんです。
…逆も一応言っておきますが、僕がいちばんコントロール出来なかったのはパドゥークでしたね、暴れ馬というか、静かな曲でもガツンと鳴ってしまうので荒々しいトーンがでてしまって…、ガツンとした曲には良かったんですけどね。
やはり楽曲に合わせてスタイルを選ぶとアルダーという木材に落ち着いたという感じですね。

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――ヌーノベッテンコートについて伺います。ヌーノはミュージシャンズオブミュージシャンともいわれミュージシャンからの尊敬が厚いようですが、彼のどのあたりがナカヤマ様を刺激するのでしょうか?

…そうですね、すごいテクニックがあるのにひけらかすことなくさり気なくめんどくさいフレーズをさらっと弾く(笑)、そのフレーズが全くさり気ないんだけど凄いという…、同じギタープレイヤーにしか気づかせないようなテクニックとそのユニークさにすごく痺れました。
あとはあの独特のトーン、当時はL-500の癖のあるトーンというのはなかなか一般的ではなかったですからね。
ああいう使い方をする人はいなかったです。皆、セイモアダンカン、ディマジオだった時代にビルローレンスですからねー(笑)。あえてビルローレンスで戦う! というような姿勢とか、そういうようなところが気になってしまったんでしょうね〜。
ああ、でももうひとりダイムバックダレルもいたんですが、いずれも斬新でしたよね。

――ナカヤマ様が選ぶエクストリームのベストアルバムを一つ選ぶとしたら?

実は僕は3枚目(スリーサイズトゥエブリストーリー)なんです。あれと4枚目(ウェイティング・フォー・ザ・パンチライン)。
…ですね。

――2枚目は(笑)?

セカンドはねー(エクストリームの中でバンドを語るうえで代表的なアルバム)、キャッチ―で、非常にいい曲ばかりなんですけど、3枚目のほうが聞けるんですよ・・・。2枚目は、そうですねー、当時はあの音にあこがれて、もー「もろLAメタル」というような。
当時MP-1(ADAブランドの一世を風靡したラックプリアンプ)とか買ったんですけど、どうにもこうにもどうしていいかわからなかったですね(笑)。
3枚目、4枚目はずっと聞きこめるんですよ。2枚目も当然好きなんですけどね。

――ヌーノと何度かお会いしているのを存じておりますが、どういう印象をお持ちですか?

最初は気難しい方かなぁと思っていたのですが会ってみると全然違うんですよ。気さくなんだけどゆったりとした雰囲気の、すごくいい人でしたね。

――プラスチックツリーの中でも特にこのギターはN4の良さが活かせているという楽曲はございますか?

どれもそうなんで先ほどのボディ材の違いで言うと…最近古い曲を演奏するんですよ。昔はアッシュのやつ(N4ESANM)をずっと使っていたんですけど、ファーストはまぁさておきとして2〜4枚目くらいは今思うのはアルダーがマッチしますね。アッシュだと尖がっていて収まりづらいところもあるんです。あのころはザクザクしたサウンドでやっていたんですが、実は絶対違うと思っていて(笑)、あの時アルダー使っていたらもう少し楽曲達にやさしいギタリストになれたんじゃないかなぁと(笑)・・・と思いながら今日の前半戦とかもやっていたんですけどね(笑)。

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――サウンドについて伺います、ほかのギターに比べN4にはどのような違いがございますでしょうか?

うーん、…タイト? っていう一言では表現しきれないんですが、ちょこちょこっとしたフレーズを決めやすいですよね。レスポールとかで同じことやると、「あれ今なんかやりました?」って感じでスルーされちゃうようなフレーズもN4だとリズムとともにきちっと聞かせられる。
ストラトだともっとスルーされちゃうようなフレーズ、そんなちょっとしたフレーズも届けることができる、きちっと抑えることができるというところがコントロールしやすいんですね。

――ナカヤマ様は素晴らしいエフェクターの使い方をなさいますが、エフェクターとの相性について他のギターと違う点はございますか?

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うーんまずギターありきでN4を使っていますので、エフェクターのノリとかは気にしたことないですね。N4の演奏性能とサウンドは僕にとっては他と比べられないので、まずギター、エフェクトはその次という感じですね。

――そうですか! いつも美しい音色だなぁと思っているのでちょっと意外です…、ちなみにエフェクトの使い方で影響を受けているミュージシャンはいらっしゃいますか?

本田 毅さん(即答!)、ご本人にお会いした時にも言いました(笑)本田さんに影響受けてない人いないっすよって。

――あーいいですねー! PERSONZ! そうですかぁ!やはりそういった背景があるんですね!なんだかうれしくなりますね。

あとはー、エイドリアンブリュー、いろんなバンドにちょろちょろしている愉快なおじさんですね(笑)

――エイドリアンブリュー!また渋い!(笑)、ナカヤマ様のバックグラウンドがわかるような気がしてうれしいですね。――その後本田毅氏、エイドリアンブリューの話、エクストリームのアルバムなどの話で盛り上がってしまう――
さて…L-500というマイクについて、非常にパワーのあるピックアップなのですがこのマイクの気に入っているところは?

もう早いうちに使っていて、すでに何気に使っているものなので、もうそんなにいうことはないですね。自分のサウンドの基本になっていますね。マイクだけでなくN4というギター全体が自分のサウンドの基本ととらえています。

――N4を長年にもわたり愛用しているナカヤマ様ならではの拘りとしてリアピックアップを後ろからマウントするという特殊な工法がとられていますがサウンドに及ぼす影響をお聞かせ下さい。

エディ(ヴァン・ヘイレン)の影響でずっと早いうちからボディにマウント(直付け)したピックアップのギターを弾いてきたんですが、ある日それをエスカッションに吊るす仕様に変えたことがあるんです。そうしたら全く違うギターになってしまった。これは!と思いましたね(笑)。
これはボディに止めなきゃダメだなと!…いうことで、今回のギターも、ヌーノ本人はボディバックから止めてるということで、なんて男だと思いまして(笑)。でも確かにいいなと思いまして俺もそうしようと…。誰もそんな止め方しないですからね。ヌーノやっぱりすげぇと思います。

――弾き易さ、Nシリーズの演奏性能について語っていただきたいのですが…

ボディが小さいのでとり回しがいい、ボディエンドも短いのでローポジションを近くに感じられます。当然ハイポジションも弾きやすい。
あとは言うまでもないのですが、Washburnならではのステファン・エクステッドカッタウェイですね。もう体の一部なので言うまでもないんですが、ハイポジションまで体勢を変えることなくするっといけてしまうのは他のギターにはない仕様ですからね〜。

――ナカヤマアキラ・デザインド N4 Barbwire(有刺鉄線)と名付けられたこのデザインについて、デザインに込めた思いとは?

ギターへの敬意はやはり忘れずに、ヌーノベッテンコート・シグネイチャーに…、ちょっとだけ俺も乗っからせてくださいっ(笑)…というような(笑)。
リスペクトはしっかり残したいなと思いまして。…だから塗装や色や仕様など、このギターをいじめるようなことはせずに、すこしだけ自己主張のつよいデザインだけ(笑)指板にのせさせていただきました(笑)。
指板デザインは演奏する時にポジションの把握が重要になりますのでね、ただデザインが入っていて綺麗でしょう、すごいでしょう! …というようなのではないというものにしようと…、ちゃんと弾けるぜ!というね。

――デザインに苦労した点はございますか?

実は今言ったポイントですね(笑)一本目のプロトタイプでデザインした指板はもう何が何やら(笑)、7フレ押さえたつもりが6だったり(笑)。もうこれは考えなきゃいけない! ということで(笑)

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――2本目のデザインの出来栄えはいかがでしょうか?

もーびっくりしました。一番はサイドバインディングですね。ぼくはサイドバインディングが大っ嫌いで(笑)。あのナマッチロイのがつくのかと!
あれがつくと台無しですよ!と担当の方(質問者=私)にすごく言いまして(笑)。

――何回も本国に応答をとりました(笑)

そう(笑)ただ出来栄えを見たらもう近くで見ないとわからない!ウッドバインディングが貼ってあってしかも丁寧にサイドが処理してあってね。

――「大丈夫だ信じてくれッ」ってワッシュバーン言ってますよナカヤマさんって(笑)

そう(笑)、信じてくれっていうなら「信じようじゃないか!」って(笑)。ドキドキしながら待ちましたね。でももー満足です。

――プロトタイプの話をお聞かせください。失敗談等、知っていて聞いているのですが(笑)…

やっぱりフレットのデザインですね(笑)。結局マッキ―ペンでデザインの一部を塗りつぶしましたからね(笑)。でもその瞬間抜群に弾きやすくなったという(笑)。ライブでもそのまま使っていました。フレット移動してもジャストミートだ!って(笑)。半年くらい弾いてて音も仕上がってきてウソみたいにいい音が出やがってですね(笑)。

――(笑)新しい2号機は弾きやすいですか?

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最高です(笑)。まだ音は仕上がっていきますね。楽しみです。パーッと散る感じがもうちょっとしたら落ち着いてくるんですよ。

――ナカヤマ様からN4の取り扱いについて御注意点、コツなどございましたらアドバイスを頂きたくお願いいたします。

フロイドローズの扱いですね。これを言いたい。これはもう難しい場合は止めたほうがいいと思いますね僕の様に、もうアップできないように。
僕はチューニングは早く決めたい人なんで、基本アップできないようにしているんですよ。もうそれにつきますね。
あれがフロイドローズつきのギターで挫折する最初のポイントなんですよ。いっつまでもチューニングがあわないという(笑)。あの後ろのネジのところ(新しくN4に搭載されたフロイドロック)、フローティングにしないであのねじで止めてしまえば大丈夫。
…でもほんというと実はフローティングのほうがいい音なんですよ。…で、俺はぎりぎりで止めています。チョーキングした時にブリッジがふっと上がるくらい(笑)。でも普段は押してもアップしないというきわきわのところ。

――なるほど!質問は以上でございます。本日はどうもありがとうございました! 最後にギターを購入していただいたオーナー様、また今後お買い上げになる未来のオーナー様に一言お願いいたします。

ご購入いただきありがとうございます! 更に追加注文してくださいと石橋さんに言います!(笑)

――(笑)ありがとうございます!本日は誠にありがとうございました!!!

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…いかがだったでしょうか!ナカヤマアキラ氏のN4にかける愛情、ギターとエフェクター、そして音楽にかける真摯な姿勢が感じられる大変興味深いお話が伺えました。

ワッシュバーン製品は全国の石橋楽器店で絶賛販売中でございます!

以上、担当者がお伝えしました〜!!!

N4 Barbwire【Designed by Akira Nakayama】
Washburn × ナカヤマアキラ コラボレート Desinged N4

N4 Barbwire
N4 Barbwire

Plastic Tree ナカヤマアキラ氏自らがペンスケッチしたデザインをもとにデータをおこし、USAファクトリーに製作を依頼。当初一本のみ製作したプロトタイプを数多くのライブイベントにて使用した後、更に指板の視認性と演奏性を両立させたデザインにブラッシュアップ。実に2年の製作期間を経て、ついに完成に至りました。

ナカヤマ氏の左腕に刻まれた有刺鉄線のタトゥが指板を通じてギターに乗り移ったかのような想像を抱かせる指板デザイン。既にバンドの創成期からWASHBURN N4モデルの数々を使い続けているナカヤマ氏とN4の結束が刻まれております。

第一号機のプロトタイプでは製品として未完成であった指板サイド処理に、エボニー材のバインディングを美しくはめ込み演奏性と指板サイドからの視認性を確保。歴史的に見てもウッドバインディングを貼ったN4モデルは類を見ないスペックであり、丁寧な作業で柔らかに縁どられた指板サイド処理にはUSAファクトリーの丁寧な仕事ぶりを伺うことができます。

全体的なマテリアルとして、ネックには強度の高いバーズアイメイプルを、ボディにはシリーズの中では最も多く採用されるフラットな音響特性を持つアルダー材を、ハードウェアはドイツ製フロイドローズを搭載していることからN4シリーズのなかでも特にヌーノ・ベッテンコートの初期アイテムを再現させたN4 ORIGINALのスペックを継承しております。

しかしながら、そこに氏ならではの拘りとしてリアピックアップ Bill Lawrence L-500を裏からマイナスの木ねじで止めるという特別仕様を施してあります。N4VINTAGE、N4AUTHENTICのみに採用されるこのワイルドなPUマウント方法はナカヤマアキラ氏が最もこだわるサウンドの要。楽曲中もっともよく使われるリアPUサウンドの「音像」を左右する重要なスペックポイントです。

N4シリーズを20年以上使い続けた氏だけがたどり着いた、N4に対する魂のかよったビジュアルと仕様を詰め込んだリミテッドアイテム。

限定先行販売は終了しました

N4 Barbwire

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