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映画『JIMI:栄光への軌跡』インフォメーション

1966年、ニューヨークで見出された一人の名もない男が、伝説と呼ばれるまでの知られざる2年の軌跡。

運命の出会いが奇跡の才能を世界に解き放った

60年代のロック・シーンに彗星のように登場し、ロックの歴史に〈最も偉大なギタリスト〉として名を残した男、ジミ・ヘンドリックス。その隠された素顔に迫り、ロック・ファンから熱い注目を集めているのが『JIMI:栄光への軌跡』だ。誰も真似することのできない天才的なギター・プレイをはじめ、ギターを歯で弾いたり、燃やしたりする奇抜なパフォーマンス、そして、独創的なファッションなど、その強烈な個性で人々を魅了したジミ・ヘンドリックスは、1人のミュージシャンという枠を越えてロックのアイコンになった。しかし、そんな彼がいかに才能を見出されて〈伝説〉になったのか、その真実を知る者は少ない。そこには知られざる苦悩と、彼を支えた女性たちとの秘められた物語があった。『JIMI:栄光への軌跡』ではジミ・ヘンドリックスが、ロンドンでの衝撃的なデビューを果たし人生を変えた、1966年と67年の2年間にスポットを当て、ありきたりの伝記映画とは違った濃密な人間ドラマを描き出していく。

Cast

ジミ・ヘンドリックス:アンドレ・ベンジャミン/キャシー:ヘイリー・アトウェル/リンダ:イモージェン・プーツ/イダ:ルース・ネッガ/チャス・チャンドラー:アンドリュー・バックレー/ノエル・レディング:オリヴァー・ベネット/ミッチ・ミッチェル:トム・ダンレア

Staff

脚本・監督:ジョン・リドリー/製作総指揮:エドワード・H・ハム Jr.、ジョン・リドリー/共同プロデューサー:アンドレ・ベンジャミン/音楽:ワディ・ワクテル、ダニー・ブラムソン/音楽スーパーバイザー:クリス・モレール

写真

ジョン・リドリーがキャストと紡いだジミ・ヘンドリックスの知られざる軌跡

『JIMI:栄光への軌跡』には、当時のロンドンの雰囲気というか、味がすごく出ていました。ダブリンで撮影したと聞いて、「なるほど」と思いました。例えば、昔のニューヨークを撮ろうと思ったら、トロントやピッツバーグで撮影することが多いと聞いたことがありますが、同様にダブリンには50年前のロンドンの味わいが残っているんでしょうね。ジョン・リドリーは、7ヶ月かけて当時のことをリサーチしたらしいですから。時代考証が見事でした。

これは今もだと思いますが、イギリスのメディアって、記事が割とタブロイド的なんですね。映画にも出てきましたが、ヘンドリックスのことを必要以上に「ワイルドな」とか「野蛮な」とか「土人」とか表現したり。黒人でアフロ・ヘアーの人がいなかったせいかも知れません。殆どの黒人は、ストレート・パーマか短く切っていた時代でした。

ヘンドリックスが見出されたのは、カーティス・ナイトのバックで演奏していたときでした。このときの契約とロンドンでの契約とが後々問題になって、カーティス・ナイトのマネージャーに違約金を支払う代わりに納めたのが、実は「バンド・オヴ・ジプシーズ」のアルバムなんです。ヘンドリックスを実際に見出したのはストーンズのキース・リチャーズのガールフレンドだったリンダ・キースなんですが、彼女は直接物事を動かす力までは持っていませんでしたし、彼女もそれは解っていました。その時、アニマルズのベーシストだったチャズ・チャンドラーがニューヨークに来ていて、アニマルズを離れ、マネージメントに移行したいと思っていることを彼女は知って、彼に紹介することを思いつくんです。彼女の閃きですよね。こういうことは音楽業界ではままあることなので、とてもリアルでした。

エクスピアリエンス結成にあたって、ミッチ・ミチェルがドラマーに選ばれたことも面白いですよね。ジョン・メヨルのドラマーだったエインズリ―・ダンバーかミッチ・ミチェルかで悩んで、コイントスで決めたという逸話も本当ですから。

主演のアンドレ・ベンジャミンもよく研究していますね。利き手じゃないほうの手で、ここまで力強くギターを弾くなんて。とても感心しました。そして、喋り方もとてもよく似ているんです。ぼそぼそしゃべるあの話し方はヘンドリックス独特のものですから。

あと、クレジットを観てビックリしたのが、ギターがワディ・ワクテルだったこと。彼があそこまでヘンドリックス風に弾けるとは思っていませんでした。ほかのメンバーもベースがリー・スクラーだったり、ドラムズがケニー・アロノフだったりと本当にいいミュージシャンが揃っています。すごく納得のいく演奏ばかりで、劇中で本人の音源が使えなかったことも吹っ飛ぶ感じでした。

時代的には66年から67年にかけて、スウィンギング・ロンドン真っ只中でした。モッズ・ファッションが発展して変化し始め、スカートがどんどん短くなっていきました。色合いもどんどん派手になって、LSDのようなドラッグの影響もあったと思いますが、いわゆるサイケデリックになっていきましたね。音楽も奇抜になりました。映画では、特にヘンドリックスのガールフレンドだったキャシーが象徴的ですよね。

古着が流行るのはもう少し後なんですが、軍の払い下げ品を専門的に売るお店もありました。ヘンドリックスの影響も大きかったと思います。デビュー・アルバムで着ているジャケットは、僕も買いましたし、一般の若者は真似していました。

66、67年の米・英ロックシーン

ヘンドリックスがデビュー・シングルを出す2週間前に、クリームが2枚目のシングル「I Feel Free」を出したと思うんですが、当時、ジミ・ヘンドリックスとクリームとが競い合って次の時代を築いていくような時期だったように思います。長いギターソロや、派手なギターを弾く人が次々と出てきました。クラプトンが既に、ジョン・メヨルのグループですごくいいギターを弾いていましたが、ジミ・ヘンドリックスというものすごい話題性のあるキャラクターが出てきたことによって、クリームへの注目度も高まったように思います。

当時のイギリスの音楽業界では、黒人であることが不利ではありませんでした。66年にはモータウンも、オーティス・レディングのような本格的なソウルも大成功していましたから。アメリカよりもイギリスのほうがソウル・ミュージックは浸透していたかもしれません。アメリカでなくイギリスでデビューしたことは結果として、ヘンドリックスにとってもよかったのかもしれません。

66年から67年は、音楽の力のバランスがアメリカに戻り始めた頃なんです。サイケデリックの時代になると、ジェファスン・エアプレイン、クイックシルヴァー・メセンジャー・サーヴィス、グレイトフル・デッドなどなど新しい動きは全部サンフランシスコから出てくるようになります。

そんな状況下で、モンタレイ・ポップ・フェスティヴァルが企画されました。当時まだ大型フェスティヴァルは開催されたことがなく、どういうものになるか、誰も想像できていませんでした。ヘンドリックスがモンタレイに参加した理由も、アメリカでのブレイクのきっかけになるかも…という不確定要素だけでした。

イギリスからの参加は、ヘンドリックスとザ・フーの2組だけ。この時、ザ・フーとヘンドリックスは出演の順番でもめました。後に出るほうがハードルが上がるため、お互いに先に出たいと主張し合ったそうです。結局、ザ・フーから出ることになり、機材を壊すパフォーマンスを先にやられてしまったせいで、ヘンドリックスはギターを燃やしてしまいました。本当は意図していなかったと思いますが。一度やってしまうと求められますからね。本人にとって一番後悔したことではないかな。

ジミ・ヘンドリックスはいまだに史上最高のギタリストとして不動の評価を受けています。確かにエレクトリック・ギターの可能性を一気に無限に広げた人だと思います。しかし、普段はモンタレイ以降の活動にスポットが当たるわけですから、『JIMI:栄光への軌跡』を観てから『モンタレイ・ポップ・フェスティバル'67』や『ウッドストック』を観ると、繋がっていて面白いと思いますよ。

(談話)

上映館等詳しい情報はこちらから!

映画『JIMI:栄光への軌跡』オフィシャルサイト

提供:日活+東宝 配給・宣伝:東京テアトル

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イシバシ楽器のジミ・ヘンドリックス関連リンク

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