どうしてヴィンテージなの?

どうしてヴィンテージなの?

2018-01-23 368289 B



日本中にある楽器屋さんでは新品の他に中古品を取り扱っている場合が多いです。
更におおまかですが、70年代までに製造された楽器は「ヴィンテージ」という扱いで
販売されており、稀な仕様や短期間に製造されていた物は高値で取引されています。

また希少価値だけでなくサウンド面も非常に高評価である点も
ヴィンテージ楽器の醍醐味であり、憧れを持つベーシストも少なくありません。

前置きになりますがビンテージ楽器と新品の楽器、それぞれに良さがあり、
使われる方、使い方も様々です。
今回は私見ではありますが、ヴィンテージ楽器のサウンド面に焦点を絞って
魅力を語ってみようと思います。

とある買取査定の担当した時でしょうか。埃にまみれ、フレットは錆びており、
ブリッジサドルもガタガタ。極めつけはボディがリフィニッシュ。
朽ち果てた弦が張られた60年代のフェンダープレベの動作チェックを行おうと
アンプで音を出したところ、

「あれ、こんな酷い状態なのになんか良いぞ。これちゃんと調整したら
とんでもない音が出るのでは、、!」

と、今までに無い衝撃を受けた経験がありました。

手に吸い付くようなネックの手触りも印象的で、ずっと弾いていたくなる、
というか欲しい。近代に作られた楽器と何が違うのか。
全てが違うと言えばそれまでですが、特にネックに触れて頂くと
理屈ではない何かに納得される方、多い気がします。僕もその一人です。


その後、そのボロボロだったヴィンテージフェンダーを自分の手でクリーニング、
調整を進めていくと予想通り素晴らしい音になりました。
何か特別な作業をした訳ではなく、基本的な調整を施しただけで
しっかりとした生鳴りが戻ってきた事を覚えています。

この1本をきっかけに古い楽器、というか古い物全般に興味が沸き始めました。
最初は改造点が多く、相場より安いビンテージプレベから買ってみました。

それをバンドで使った時の衝撃も忘れられませんね。
単体で音量が出ているベースよりもアンサンブルで埋もれない、
リズムがずれるとすぐバレてしまう、そんな経験は初めてでした。
まるで他の楽器の隙間を縫って音が聴こえてくる感覚です。


ちゃんと弾かないとというよりも、ちゃんとリズムを捉えないとだめだ。
という意識が芽生えてきました。その結果練習量も増え、
バンドアンサンブル全体にも良い影響が出たという実体験があるので
漠然と「良いジャズベ、プレベが欲しい」というお客様には
ヴィンテージフェンダーをお勧めしています。

ちなみに僕が今最もお勧めする1本はこちらです。

129458 B


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145099 B


240816 B


280890 B


FENDER USA 1964年製 JAZZ BASS Sunburst

レオ・フェンダーがFender Musical Instruments Corporationを去る年に
製造された個体です。
ジャズベース初登場から四年の歳月を経た1本。
数々のベーシストからの意見をフィードバックさせ、
最も油がのった個体の多い年だと言われる事もあります。
単なる希少価値だけではなく金額相応の音響的価値が詰まっています。
レンジが広すぎず狭くも無い絶妙なバランス感と濃厚な重低音。
正にフェンダージャズベースの縮図が詰まった音です。

手に取りやすいお値段の70年代ヴィンテージもあります。
WEBページに掲載される前の掘り出し物もあるかもしれません。

ヴィンテージフェンダーをお探しのベーシストは是非一度店頭へおいで下さいませ!

店舗情報

イシバシ楽器渋谷店

SHIBUYA STORE

〒150-0042

東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM 2F

TEL:03-3770-1484

営業時間:12:00 ~ 20:00

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