いま一度、弦の選び方について ?エリクサー編?

錆びない弦ってのは本当です。

2017-10-04 イシバシ楽器神戸三宮店 重信でございます。
今回は「コーティング弦の先駆け」と言える「エリクサー」について書きました。


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改めて、コーティング弦について説明致しますと、

「錆びないようにコーティングした弦」

になります。そのまま過ぎますが笑

弦は錆びるものです。
そもそもニッケルという素材は錆びにくいものですが、弦となると話は別。
言ってしまえば、パッツパツに張りつめたやつをビシバシ弾くのですから、当然傷みやすいですよね。

最近は真空パックのものが多いので、昔に比べると錆びにくくなったほうではないでしょうか。

私の主観にはなりますが、弦が錆びてきたな、と思う時、大体プレーン弦からじゃないですか??

裸の弦でも巻弦って意外ともちます。
しかし、プレーン弦がすぐ錆びてくるんですよねぇ。
これはどのメーカーが、とかじゃありません。
全般的にです。

その点、エリクサーはもはや「異様に錆びない」と書いてもいいでしょう。
特にプレーン弦がおかしいです。
簡単には錆びないです。

実はエリクサーのプレーン弦はコーティングではありません。
使っているときから思っていました。
さてはこれコーティングじゃないな、と。
別の惑星の素材を用いているのでしょう。

詳しくは公式ページを見た方がいいかもしれませんね笑


2017年にパッケージが変更され、高級感がグッと増しております。
以前は「ポリウェブ」「ナノウェブ」の2つでしたが、
新たに「オプティウェブ」が追加されました。

なんじゃそら、そもそも「ポリウェブ」「ナノウェブ」って?

という方もおられるかもしれません。
めちゃくちゃ簡単に申しますと、コーティングの分厚さです。


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厚 ポリウェブ  ナノウェブ  オプティウェブ 薄

……です。
メーカーによると、ポリウェブ(厚)とオプティウェブ(薄)で寿命は変わりませんよ、とのこと。



ちなみに、当店にはポリウェブはございませんのでご注意ください!


それではまず、ナノウェブをご紹介。



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お世話になっておりますm(- -)m

という方も多いのでは。

私もその一人でございます。
あまり弾かないギターに使用すると、永久機関を手に入れたかのような錯覚に陥ります。
ただし、保管するときは少しでも緩めておきましょう!
(チューニングしっぱなしはネックが腰折れする可能性大です)

よく「コーティング弦独特のこもったトーン」なんて言われておりますが、
そ、そうでしょうか??
私はあまりそう感じませんねぇ……。

通常の弦ならば1ヶ月で死んでしまうところ、3ヶ月経ってもまだ元気な音がしておりました。
私の場合、1年でやっと錆びました。(※芯線は伸びきっているのでもっと前に死んでしまっていますが)

驚異的です。


プレーン弦、巻弦ともにツルツルしており、指板潤滑油がいらないほどです。
使用するとしても、少しの量で済みます。
お財布に優しいです。

「錆びるストレス」から解放されるため、一度は使ってみることをオススメ致します。




次はオプティウェブ。



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先に、深くお詫び申し上げます。





スミマセン、音についてはあんまり違い分からんかったですm(- -)m


楽器店スタッフとしてあるまじき事態。


前述の「コーティング弦独特のこもったトーン」からの脱却を図って製作されたであろうこの弦。
スミマセン。


手触りは違っております。
もう裸の弦です、これは。
指先の感覚って鋭いんだなぁと改めて思いました。

ちなみに、ツルツルなのは変わりありませんのでご安心を。

ナノウェブで「コーティングっぽい」と感じた方はオプティウェブで是非リベンジしてみてはいかがでしょうか。

店頭のお試し用ギターに使用しておりますが、まだ錆びません。
驚異的です。






エリクサーのまとめ
こんなプレイヤーにオススメです。

・神経質な方
・弦の劣化が気になってプレイに集中できない方
・手汗がすごい方
・あまり弾くタイミングがない方
・練習時間が1日6時間以上とかいう方


などなど、様々ありますが、やはり2番目の理由が最も多そうです。
5番目はわりと本当です。



まだまだ弦については書くことがございますので、次回をお待ちくださいませ。

それでは失礼します。
ありがとうございました。