見た目だけじゃない、音で選ぶヴィンテージドラム

ヴィンテージは難しい!? 見た目がイマイチでも良い音を探せ!

2016-03-27 こんにちは、
2Fスネアフロアの松岡です。

今回は
ヴィンテージのドラムについて
というよりは、、、

こんな感じの見た目でも、
ちゃーんといい音するのです!
ということで、
Bランクヴィンテージの良品を探せ!
というマニアックな内容でお送りします。

ヴィンテージが欲しいけど、なるべく良いものが欲しい…
けれど、状態の良いのは価格が…
そんな経験有りませんか?

ヴィンテージ品は一般的に30年以上昔の製品、
やはりその間使用されていれば徐々にくたびれていくもの、
ある程度の使用感や改造は致し方ないと思います。

反対にまったく使用される事無く、
いわばデッドストック同然で売られているものも稀に存在します。

その中でも、
使用感は強烈に強いが、パーツはほぼ「オリジナル」
そんな個体も存在します。

私個人の見解ですが、
もしオリジナルのサウンドに拘るのであれば、
パーツはオリジナル(特にフープ)が望ましい
と考えます。
※もちろん欲しいサウンドによっては、その限りではありませんが…

そんな「オリジナルパーツ」を装備し、
コンディションも良いものを探すのはなかなか大変。

しかし、
使用感が非常に強いが主要パーツはオリジナル
な個体も存在します。
そのような商品は相場よりかなり安めに設定されていることも多く、
意外に狙い目。

今日はそんな商品をご紹介!

まず、
LUDWIG No.400 Supraphonic 14×5 s/n 3029497 1980s

1980年代中期の、B/Oの最終期の頃のもの
ご覧のとおり、かなりメッキ剥げしてます。
シェルの内側もめっきの亀裂があったりと、かなりの使用感。
内蔵ミュートもありません。
スイッチはP85、若干レバー曲がりありますが問題なく使用できます。
フープはオリジナルと思われますが若干ゆがみ有。

ちょっとこれは…てなコンディションですが


どうでしょう?
良く鳴ってませんか??

私感ですが、400においてメッキのボロボロになった個体は、
経験上では鳴り方がマイルドです。
逆に60年代でも綺麗なものの方が、
エッジの効いた鳴り方をする事が多いです。

特にこのスネア、
コンディション自体は決して良いとは言えませんが、
音自体は非常にGOOD!
400らしいセンシティヴな反応ながらしっかり抜けます。
芯があるのにマイルドな400のオイシイところ、十分出せます。
個人的にオススメの1台!

次に
LUDWIG 1969s No.404 Acrolite

1969年製のアクロライト。
シェルは薄め塗装で、よりマイルドなサウンドで人気の世代。
スイッチもP-83で丸ノブミュートと、ちょうど60-70年代過渡期の時期です。

全体的にキズ多く、ボルト含め金属パーツのサビが非常に多いです。
見た感じでは画像よりずっと使用感あります。
まあ、50年近く前のスネアですので仕方ありませんが…
ただし大きな変形などのダメージは無いようです。

こちらも見た目はくたびれてますが…


どうでしょう?
アクロライトらしいドライながら柔らかいサウンド。
アルミの特性が最大限に生きた、
耳に痛くないマイルドでタイトなサウンドです。
これまた実用性十分、低価格ヴィンテージの醍醐味です。

このように、
見た目はだいぶんくたびれていても、
十分にヴィンテージサウンドを堪能することが出来ます!

逆に言えば、このような使用感は
それだけ様々なドラマーに愛用され続けてきた証
でもあると言えないでしょうか?

もちろん、パーツなどは新しいものに比べ消耗している分、
グリスアップなどのメンテは入念に行う必要がありますが、
それだけ手を加えてあげれば、より愛着も湧くというもの。
手を掛けつつも大事に使っていくことにより、
自分だけの音を作っていけるのかと思います。

ヴィンテージを選ぶ際は、
まずその「音」が自分の好みのイメージか?
が最も大切だと思っております。

パーツなどがすべてオリジナルでなくとも
イメージどおりの「音」が出せればOKですし、
自分の使い勝手の良いように「カスタム」するのも大アリです。

またどの個体も経年による「個体差」
より大きくなっているとかと思います。

そんなヴィンテージだからこそ、
「音」を重要視して、
自分のイメージしているサウンドに近いものを
是非とも探して頂きたいと思います。

気になるものを見つけたら、
まずはお気軽にお問い合わせ下さい!








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