VOXの新モデリングアンプVT20X入荷!

デザインも一新された新VT、肝心の音は…?毎度マニアックでお馴染みの担当が徹底レビュー

2015-11-20 雨止んだ!と思ったらむちゃくちゃ寒くていよいよ冬到来な気配ですね。
アンプ・エフェクト担当でございます。皆様体調崩していませんか?

この値段でナゼこの機能と音?でお馴染みのVTシリーズがフルモデルチェンジ!

その第一弾の最小モデル、VT20Xが入荷!



(立川店の癒し、猫インレイステッカーだらけのストラトと一緒に)


従来のVOXアンプには無い横向き風なパネルデザインも面白いですが、
中身はもっと今までに無い…というかVTシリーズ3作目にして何もかも一新されてます。


・高スペックDSPによる新方式モデリングVET(Virtual Elements Technology)採用
・実際の真空管を使用したValvetronixプリアンプ新採用
・デジタルパワーアンプにアナログ回路を組み合わせたハイブリッドパワーアンプ採用
・ギターアンプでは他に類を見ない密閉性の高いバスレフキャビネット採用

…はて?VTシリーズと言えばValveReactorパワーアンプとモデリングプリアンプの組み合わせで独自の進化をしてきたアンプだったはず・・・パワーアンプがデジタル・アナログのハイブリッドになって(つまりValveReactorをやめて)、プリアンプに真空管を持ってきたってこと?
んーわからん!ここらへん只今コルグさんに質問中でございます。


どうやらパワーアンプ、プリアンプ含めた真空管の多段増幅を一本の12AX7を使用した回路で再現する真空管アンプの挙動シミュレーション回路を「Valvetronixプリアンプ」と呼んでいるらしいことが分かりました。コルグ担当●●さんありがとうございます!


肝心の出音を聴く限り、このドラスティックな仕様変更は大正解に思います。
弾いた瞬間の音は抜けよく、サスティンはまろやかに変化する、弾いていて気持ちいい音!
真空管による多段増幅の恩恵でしょうか。この質感は過去最高に良いです。
特にクリーンがちゃんと程よいコンプレッションと音の速さ、音色の変化があって
ちゃんと心地いいモデリングアンプって今まであまりなかったように思います。


解像度そのものが上がったことで、定評あったVOX系のサウンドは勿論、
フェンダー系のアンプモデリングの高域のキレ低域の太さが格段に良くなりました。
ハイゲインディストーションもお団子にならずザクザクと弾いていて心地よいです。
マーシャル系のチリチリ感など、旧VTシリーズのマイルドな音とは一線を画す質感。


スピーカー部は低音の出が凄まじいです!バスレフ構造の恩恵もあるでしょうが、
それにしても8インチの音じゃないです。低音だけじゃなく全音域しっかりタイトに
出ていますが、アンプのサイズ感からするとこのズンズン具合はちょっと驚き。



さらにこのアンプの詳細なエディットやらなんやらをソフトでできちゃう!
ちなみにこんな感じ…


130824 B



…なにやら物騒なアンプがたくさん見える気がします。
むっちゃ歪む暴君515●とか、ルカサーも使ってるボ●ナーとか。
あとマー●ャルも本体のセレクトにはない種類がかなりあるようですね。


そうなんです、本体だと11個しかないアンプがエディターから呼び出すことで20種類に!
それをカスタムアンプとして3つまで読み込むことが可能。
早速当店のスタッフの趣味によりボ●ナーと515●とマー●ャル1959という
「クリーンなんていらねえぜセット」にしておきました。
(追記:失敗してましたorz)



そして気になるお値段…22,140円(税込)

音のいい練習用アンプをお探しの方、これは要チェックです。正直担当もちょっと欲しい
是非店頭で鳴らしてみて下さい?。