YAMAHA reface実際どうだった??実機を体感してきました!

コバ&すぎもとが行く!YAMAHA reface研修レポート

2015-07-23 都内某所にて…触ってまいりました!
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話題のプレミアムコンパクトキーボード
reface

こんかい「おさわり」させて頂いた
9月1日発売予定のシンセ組、DXとCS。


11月2日発売予定のキーボード組、YCとCP。


ガッツリ触って丸裸、動画も撮って完全攻略!…とは流石にいきませんでしたが、随所のこだわりはしっかり伝わりました。

まずは見た目!(大事)

例えば同じ黒系のDXCPの仕上げ。


伝わりますでしょうか?色は当然DXブラウンとブラックで違うのですが、表面のざらつき方も違います。DXは鉄板筐体にブラウンを塗っていたDX7の質感に近いサラサラなマット感、対するCPは同じマット仕上げでもトーレックスを思わせる「ラ」感があります。

YCはYC25Dほどのツヤッツヤではありませんが、かなり悩ましい半艶。
ボタンのツヤッツヤ具合とあいまってrefaceきっての萌え系。


唯一明確に元ネタの色からデザインを変えたCSのマットな白と黒いヘアライン仕上げのパネルも美しいです。あと、色こそ違えどパネルとスライダーの形、サイズは…ちょっとだけオリジナルより横幅狭いですが、真ん中に溝切ってあるこの形、結構CSの実機を髣髴とさせます。


そういえば「謎のスペース」と物議をかもしていたrefaceの左右スピーカー下、鍵盤の左右にある空間はスピーカーのバスレフが通っていることが判明。裏返すと確かに広めのスリットが…。こいつが小さいくせに妙に立体感と存在感のある出音の理由。出力2W×2、室内で鳴らすぶんには充分な音量、スピーカーで音を出すとやっぱりテンションも上がります。人に聴かれる!と思うと緊張感もって弾きますしね。

大きなこだわりポイントであるHQ-MINI鍵盤、いいです!
おもりは付いてないようですが、MOTIF XFのFSX鍵盤同様、シンセ鍵にありがちなバネっぽさが無く、程よい抵抗とストンと落ちるタッチは鍵盤弾きには嬉しい「指が喜ぶ」鍵盤。弾いたときのカタカタ音が無いのもFSX鍵盤同様のうれしい気遣い。
触って初めて気がついたのですが、白鍵のはしっこが完全にスクエアな形になっているのもHQ-MINI鍵盤の特徴ですね。フルサイズ・ミニ問わず多くのシンセ鍵盤には「返し」みたいなのがついてるんですが、これがないことで見た目にも非常にすっきり。シルエットが美しく、手触りもひっかかりがなくなめらか!フェチは見逃せないポイント。


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さて、続きまして音や操作感など、実際触っての感想を中心に。

一番人気のreface DX
あまりにも有名なDX-7は6オペ、4オペとなるとDX-9を想像し、
「えー4オペ?」
となった方が方々にいらっしゃったと思います。
しかーし!私が昨日触ったDX-7実機と比べて、弄って、比較して気づいたこと。
そもそもreface DXはサイン派1本でもむちゃくちゃ太い。「FM=プラスチックのような細い音」というイメージを覆されます。さらにこのオペレーター全てが矩形波にも鋸波にもなるので、出来上がる音のバリエーションが音楽的に多彩かつハイクオリティです。
さらに4つになったことで、タッチパネルですべてのオペレーターが「同時に」操作できます。既存のFMシンセで難しかった全体を俯瞰した音作りが簡単に出来てしまいます。エリアルタイムに音色を弄ってパフォーマンスという、どちらかというと「アナログ」的な演奏も出来てしまいそう。4つのオペレーターをすべてキャリアにしてオルガン風プレイなど、これまでのFMの音のイメージを覆す使い方も出来そうです。
「reface DXの新FMエンジンは6オペ必要ない。というヤマハさんが断言する理由が分かりました。

ちなみにこの「音が太くクリア」という印象は全モデル共通の感想。refaceのこだわりポイント、小さいボディから想像以上のいい音が出るという驚きを確かに感じました。


refaceCSはユーザーインターフェイスがわかりやすく、個人的にはノコギリ波や矩形などの波形を変えるノブやオクターブノブなどがそれぞれの項目で光りながらカチカチっととまってくれるところが気に入りました。そして、そのコントロール一個一個がうまくまとめてあるのも特徴。例えばオシレーターまわりが3つのスライダーに集約され、各波形の特徴的な変化を連続的かつ広範囲にカバー。他にもモノ・ポリの切替がポルタメントタイムのフェーダーと共通だったり、フィルターとアンプのエンベロープ適用具合が一本のフェーダーになっていたりと、一個一個のツマミがうまくまとめられていて、少ないコントロールでも大きな変化を伴ったカラフルな音が出せます。
ルーパーもトライしてみたのですが、非常にお手軽に、そしてノブを動かすことでRECやRESETなどが切り替えられる新感覚が楽しい!短いフレーズを録音し、ループさせながら波形やカットオフを変化させたり、エフェクトをかけたりするといつまでも遊べそうです。


シンプル操作で奥行きのある音作りが出来るシンセ組に対してキーボード組はシンプル。
その分、鍵盤のタッチが良さがストレートに感じられます。

refaceCPは、実は欲しくなりました。狙ってます(笑)。エレピのそれぞれのトレモロ感、たとえばRd1だとややせまめなオートパン、Rd2だときつめのうっとり台形波、そしてWrだと実機同様味わいのあるモノラルのトレモロなど、実機同様のこだわりのかかり。膝上で内蔵スピーカーでもステレオ感を堪能できそうですが、機種によってかかりの違う歪みなど、細かな拘りを実感して頂くには是非PAかヘッドホンで体感いただきたい!
そして、並み居るエレピやクラビ、肝心のCP音色よりもトイピアノのインパクトが凄くて、二人してそればかり弾いてました(笑)。病的な音がします。半音階+ディレイでいつまでも弾いてしまいます。

最後!refaceYCですが、ドローバーの重さがしっかり+カチカチ感があり、無駄にさわりたくなってしまう質感なのがナイスです。トーンホイールも太くて良かったのですが、やはりコンボ系のトランジスタサウンドが癖になる安っぽさ(笑)で、主張の強い緑のビブラートもかけると、その時代を生きていない二人もノスタルジックな気持ちになってしまいました。各モデルごとに歪みかたも結構違って、トーンホイールだと甘くボンボン鳴り、トランジスタだとファンキーにざくざく歪む!レスリーも自然なかかり。膝上でもぎゅるぎゅる回転数を変えてみたくなります。


サイズ感に対する音のギャップというインパクトはかなり凄くて、鍵盤も想像以上にしっかり。体を近づけてしっかり情熱をぶつけて弾いてあげたい、愛着が沸く4台。



まだ間に合う!ご予約はイシバシ楽器立川店まで!
最後までお読みいただきありがとうございました!

コバ&すぎもと