5月もいよいよ終盤です。2013年ももう半年、折り返し地点が近づいてきました。私は紫陽花が好きなので、そういう楽しみはありますが・・・爽やかな春の季節からドラムにとっては過酷な梅雨になってしまいますね。木胴のドラムは湿気を吸って鳴りが悪くなりますが、人間の身体もズシンと重くなる季節です。ドラムの保管には乾燥剤を使用していますが、身体には乾燥剤を取り付けることもできないので、気持ちだけは晴れやかにと心がけたいですね。

　さて、4/29は日比谷野外音楽堂にてNAONのYAONを5年振りに開催しました。1987年から始まり、途中ブランクがありながらもまた開催させていただいて、とっても嬉しい一日となりました。私自身、学生時代はRCサクセション、子供バンド、BOWWOWや洋楽など、たくさんのアーティストを野音で観て育ちました。100円コンサートにはよく行っていましたし、垣根の隙間からの盗み聴き？ は定番の行動でした。そんな訳で野音は大好きな場所で、ある意味であの空間は私にとって昭和を感じる数少ない会場なのです。空が広くて緑がきれいで、深呼吸したくなるような都会のオアシスでROCKを観られるって最高ですから！そこにいればいつでもワクワクがあって幸せになれるという空間は、私にとって日本武道館と共に特別な聖地です。

　それにしても女性パワーはもの凄かった！！ 若手のみなさんからベテランの方々まで、バンド、ヴォーカリスト、ミュージシャン共にめちゃくちゃカッコ良くて感動してしまいました。このカッコいいという中にはいろいろな意味があります。当日のリハがないステージでは大抵現場で事件が起こるものですが、動じないですし、根性が半端じゃないのです。根性という表現が正しいかどうかわからないのですが、私なんかもっとビビったものでした。歌や演奏の切れ味も数段に進歩しています。昔も今も女性アーティストの良いところはみんなの奏でる音を聴こうとする姿勢。（聴き過ぎも良くないのですが、、）それは本当に素晴らしいなぁと改めて思いました。そういう人間的な成熟度も今の女性アーティストには感じます。それが音楽に向き合う真摯な姿勢でカッコいいという表現になるのかな。

　普段は一緒に音を出すことのない女性達がその時だけのコラボで集まるというのは稀であり、正直言って今の時代なかなか叶わないことでもありますから、とっても貴重で刺激的な時間でした！

　毎回このイベントは準備から当日までてんてこ舞いになる特殊なイベントなのですが、それだけに、出演者のみなさんや観に来て下さったみなさんにどれだけ楽しんで貰えたかが、この上ない喜びになります。ものすごくたくさんの人達が関わって下さっていて、その全員の力で成り立っているコンサートがNAONのYAONなのだと思います。心から感謝です。

　本当は出演してもらいたいバンドやミュージシャンの方々も、もっともっとたくさんいらっしゃいます。長く続けられればたくさんの人にも出演していただけるようになりますよね。年に一度の楽しいお祭りになるようにがんばろう！ 目指すは10年！？私、こう見えてもやろうとした事は10年続く方なのです。

　それではまた来月！

角田"mittan"美喜
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