Ishibashi Mail Magazine

第12回(2009年3月5日発行)

「オレと楽器」

みんな元気かい? アンセムはすこぶる順調だよ。本間君恐るべしだよ!

さぁ今回は何について書こうかなぁ? たまには楽器機材のことなんか書こうかな。

オレの愛機といえばESPのジェイクモデル・アニメタル仕様? オレの体の一部になっているYAMAHAのCPX-900 UM? いやいや坂本英三の神機と言えば“YAMAHA QY-20”だぜ!(笑)。その“YAMAHA QY-20”との出会いと別れを書かせてもらうよ。というかつきあってね(笑)

練馬マッチョマンというバンドを1989年24歳の時に始めてちょうど30歳になる1994年に解散した。まぁ解散理由としては 自分自身のキレがなくなったことなんだけどね(笑)。

その頃、ライブハウスで一緒だった連中がこぞってデビューしたんだ。今 英光塾で一緒にやっている竹内氏光雄氏は“DTR”でデビュー、練馬マッチョマンのベーシスト笹尾武志氏も元ユニコーンのテッシーのバンド “BIG LIFE”でデビュー、練馬マッチョマンのドラマー橋本幸光氏や、ライブステーションで共演してたきただにひろし氏や佐藤あつし氏は“スタッガー”でデビュー。元ドラゴンのHIROこと池田隆宏氏は“ガスティボムズ”でデビューetc..。

なんとなく「運勢がよくないっぽいなぁ」「いい風が吹いていないなぁ。。」と感じてたオレはまぁ多少の悔しさはあったものの(笑)、持ち前のスタア精神で「ま オレは選ばれた人間だから(笑)またオレに大きな風が吹くだろうから、その日がくるまでじっくりと何かやっておこう!」と妙なポジティブパワー(笑)で始めたのが、バンド時代に徹底的に否定していた「シーケンサー」と呼ばれるもの! 「バンドはメンバーの熱い魂がぶつかり合って奏でるサウンドがすべてなのだ!シーケンサーなんて演奏できないものが使うものだ!喝!!! とかなり偏ってましたが(笑)

今、よく聞かれる言葉で「ピンチはチャンスなり」というのでしょうか、「どうせ上手くいっていないなぁと思うなら、思いっきり発想を逆にしてみることで上手くいってたときよりも 視野が広がるってものさ。」とルンルン気分で(笑) 購入した機材が“YAMAHA QY-20”。ビデオテープサイズで持ち運びもOK! まさにオレにぴったりの機材だった。「持ち運び可能」ってのがオレの中ではポイント高いのだ。

なんだかわからないけど「こいつがオレの運命を変えてくれるかもしれない・・・ あぁ輝ける未来をキミと目指そう!」なんて思うとそりゃぁもうこのQY-20が愛しくて愛しくてね デレデレ(笑)。大切にケースに入れてビニール袋もそのままにタクシーの仕事にも持っていってた。もちろんギターとラジカセで曲を作っていたオレがすぐに使い方を覚えられるわけではないんだけど、取り扱い説明書を読んでいても何から何まで新鮮だった。

「もうボクにはバンドなんていらないQY-20!キミさえいてくれたらボクは何もいらない、愛してる・・・」。そしてオレは来る日も来る日も“YAMAHA QY-20”と密な時間を過ごしました。そしてたくさん曲を作りました。

やはりバンド人間なのでしょうね。今度はその作った曲をバンドで演奏したくなり「インドヴォルグのお店」(バンド名です 笑)を始めました。そこで また問題が・・・。どうやら愛機QY-20で作った曲がバンドでは再現できない・・・ 「何故!?なぜ!?」。自分が作った曲のフレーズどおりどうしてメンバーは演奏してくれないんだ!!! フラストレーションは募る一方でした。あえなくインドヴォルグのお店は閉店となりました。(メンバーの皆さんすみません・・笑)

今思えば シーケンサーではどんなフレーズでも作れるが、生身の人間には足は2本、腕も2本しかないからオレの拙い知識で打ち込んだ驚愕のドラムフレーズは足が数本、腕が20本くらいある生物でない限り、生身の人間では再現不可能ということに気づいていなかったのでしょうね(笑)。あッ、本間君なら叩けるかなぁ?(笑)。

それからもオレは一人になってもQY-20で打ち込み続けました。あまりの激務にQY-20も壊れてしまい、更に2台目もオレの激しい打ち込みで壊れてしまいました・・・。「ありがとうQY-20!さようならQY-20!キミのことは一生忘れないよ。愛してる!」

そんなQY-20との思い出は練馬マッチョマンのミニアルバム「スピードメタルショー」にたっぷりと詰め込まれております。これもまたオレの一つの思い出です(笑)。今はQY-700にグレードアップしました。というかいまだにQY-700です。(笑)。というか今はアンセムで魂のぶつかりあうバンドサウンドを楽しんでおります。今回はオレの思い出話に付き合ってくれありがとう!

そしていよいよ”PERFECT EMPIRE”が近づいている! QYでは出せないオレの極上のシャウトを3月28日にお聞かせするぜ!! そしてその前日の”大前夜祭”にもみんな来いよ! さらに次回はコラムが遂に最終回。期待しろよ!強引な〆だなぁ〜(笑)

PS:書き忘れたけどQY-700は渋谷イシバシで購入しました! 安くしてもらいました!さんきゅー!イシバシ!! これからも宜しくお願いします。(上手く〆たぜ! 笑)

坂本英三

坂本英三・プロフィール

写真1964年兵庫県西宮市に生まれる。中学2年生のときプロモーションで来日した英国のハードロックバンドSTRAPSのヴォーカリスト ロス・スタッグに憧れハードロックの世界にひきずりこまれる。

1985年、ANTHEMに加入

アルバム「ANTHEM」でキングレコードよりメジャーデビュー。

87年、スタジオアルバム3枚、ミニアルバム1枚、シングル1枚、ライヴアルバム1枚、ライヴビデオ1本を残し脱退。

1996年、アニメタルでメジャー復帰。

2001年、ANTHEM再集結。

2008年10月29日、通算12枚目のオリジナルニューアルバム「BLACK EMPIRE」発売決定!

日本が誇るメタル&シャウト・ヴォーカリストである。

リリース情報


NEW ALBUM
「BLACK EMPIRE」
NOW ON SALE


NEW SINGLE
「HEAT OF THE NIGHT」
NOW ON SALE

シングルのタイトル・チューン
「Heat of the Night」
絶賛配信中!

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