Ishibashi Mail Magazine Vol.16

RAY KENNEDY / RAY KENNDY





元K.G.Bのヴォーカリスト、レイ・ケネディーの80年に発売したソロアルバム。邦タイトルは
何故か”ロンリー・ガイ”と訳わからん名前がついている。K.G.Bは70年中期に白人ブルース・
ギターリスト、マイケル・ブルームフィールドやBBAやブルー・マーダーに在籍していたドラマー
カーマイン・アピス、ブランド・フェイスのリック・グレッチ等で結成されていたスーパーバンド
であった。アルバムは2枚ほどリリースしているが、2枚目ではマイケル・ブルームフィールドも
脱退し、スーパー・グループに良くあるフェイドアウトをし、数年でこのバンドは幕を閉じる。
(しかもマイケルとリックは既に他界している)

 そのレイ・ケネディーのソロともなればカッコ悪い訳がない。しかも特筆べき点はバックが
殆ど「TOTO」なのである!リズムセクションはポーカロ兄弟、ギターは勿論全てスティーブ・
ルカサーで、バックコーラスにはシカゴに加入したビル・チャンプリンも参加しているのだ。
更にこの時代の定番、プロデューサーはデビット・フォスターともなれば、この当時良く
”TOTOっぽい”サウンドと表現されていたサウンドその物なのである。
 ライナーに記載してある参加ミュージシャンを見ているだけで豪華さが伝わってくるのは
言うまでも無い。またアルバムに収録されている”SAIL ON SAILOR"は、KGBのファースト・アル
バムに収録されていた。そしてこの曲はKGB唯一のヒット・ナンバーでもあり、ビーチ・ボーイズ
のブライアン・ウィルソンとレイの合作であるため、当時非常に話題を呼んだ。

 しかも日本ではこのアルバムの中の曲が、ある日本のアーティストの曲とクリソツ(そっくり)
であると言う事が非常に話題になった。印象的には決してプラスでないところにレイ・ケネディー
は84年に日本に来日する事になった。
 それもソロで単独来日ではなく、なんとマイケル・シェンカー・グループの臨時メンバーとして
”Super Rock 84"のためにやって来たのである。対バンはホワイトスネイク、スコーピオンズと
凄腕揃いのこのライブに、メタルバンドで歌ったことなど無いであろうレイが MSGの曲を唄う。
結果は目に見えていた。この日とんでもなくクソ熱い炎天下の西武球場で、私自身見ていて非常に
悲しくなったのを覚えている。(ホワイトスネイクはもの凄くカッコよかった)

 当然、後で雑誌等に書かれた評価は最悪なものであった。しかし、本業でないところで唄わ
された彼自身が一番残念なのではなかっただろうか。そんな悪評を信じている方は是非、この
アルバムを聞いていただきたい。1曲目の”IT NEVER CROSSED MY MIND"なんかビックリするほど
カッコイイですから。KGBのアルバムは数年前リマスターされたがこのアルバムはまだ・・・
頼むからレコード会社さん、このアルバムのリマスター盤を出してくださいナ。
出しても売れないかな? とにかくこの1枚を聞け!

                     BY JS


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