Ishibashi Mail Magazine Vol.14

Chapter:8 THE LAST WALTZ / THE BAND

76年11月25日に行われたザ・バンドの解散コンサートを収めたロック史上に残る映像で
ある。しかも通常のライブとは違い映画製作であり、監督はデニーロ主演の映画「グッド
・フェローズ」を撮った”マーティン・スコセッシ”である。全編にわたってバンドの
素顔が見えるような映像となっており、解散バンドのメンバー不仲もキッチリと映像に
収められているのが非常に面白い。当初、レーザーディスクしか所有していなかった私
であるが、05年に「特別編」としてDVDにて発売された。これがまた素晴らしく、音や
映像が綺麗になっただけでなく、未発表のインタビューやジャムセッションまでもが収録
されており、歴史的価値が更にあがった映像とも言える。(しかも激安なんです!)


 内容というとザ・バンドの出演はもちろんの事であるが、ゲストが物凄い事になっている。
エリック・クラプトン、ドクター・ジョン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ニール・
ダイヤモンド、マディー・ウォータース、ヴァン・モリソン、ポール・バターフィールド
エミルー・ハリス、ロン・ウッド、リンゴ・スター、そしてボブ・ディランまでもが参加
している物凄さ。しかも最後の”I Shall Be Released"のセッションでは掲げていない
有名アーティストが続々出演しております。とにかく探して見てください。
 
 そして映像の中で使われている楽器も半端ではありません。先ずはザ・バンドの
ロビー・ロバートソンは50年代後期のストラトを2シングルに改造した物やGibsonの
希少品で50年代後期から60年前期に生産されていたDOUBLE MANDOLINを、ベースのリック・
ダンコはギブソン グラバー・ベースやアンペグのAMB-1を持っている。ニール・ヤングは
お決まりのマーチンD-45、クラプトンはあのブラッキーを、そしてジョニ・ミッチェルは
D-28を持って演奏している。また、ボブ・ディランはとても綺麗な57年製と思われる
綺麗なストラトキャスターを持って出てくる。また、DVDの特典映像の「ジャム」の中では
ニールヤングは例のレスポールも持っている。これだけでも物凄いのに挙げられない程
この他にもたくさんの楽器が登場してくる。(しかもこの”ジャム”の緩さがまた格別)

 中には亡くなっているアーティストもいる豪華キャストが一同に集まって行った
コンサートだけではないのが解るし、楽しみ方もこの映像の中にはたくさん詰まって
いるのを確信できるに違いない。総演奏時間は6時間以上にも及んだこのコンサート、
とにかくまだ見ていない人がいたらこの映像だけは見ていただきたい作品である。

 余談では有るがニール・ヤングの演奏中の目つきが非常に危ない。これは鼻の穴に
薬物の玉を入れて演奏している為で、俗に言うラリッているのである。映画の上映時には
これは映っていましたが、レーザーやDVD映像では合成されていて解らなくなっている。
楽器もたくさん登場、時代背景やヒストリーも全て解ってしまう。
飽きない作品とはこのライブのことを言うような気がします!

「演奏曲目は多すぎる為、省かせてもらいました!DVD買って確認を」


レーザーディスクのジャケット&CD


リマスター盤のCDは内容豪華!


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