Ishibashi Mail Magazine Vol.14

FOGHAT LIVE / FOGHAT
 72年にデビューしたイギリスのハードブギーバンド、フォガットのライブアルバム。
イギリスのハード・ブギーバンドといえば”ステイタス・クォー”というイメージが
あるが、このバンドもれっきとしたイギリスのブギーバンドなのである。音を聞くと
何処がブギーバンドなのと思うくらいハードな仕上がりでアメリカのバンドっぽくも
聞こえるのである。

 このバンド、元々イギリスのブルースバンド、”サヴォイ・ブラウン”のメンバー
で作られたバンドで、中心人物のロンサム・デイブの歌声がバンドの色を作っている
と言っても過言ではない。しかもジャケを見ても解ると思うが、メンバー4人中、3人も
同じような髭を生やしており、高校時代に見分けがつかなかったのを思い出す。
 前記の”ステイタス・クオー”は70年後期に来日しており、確か厚生年金に見に行って
おり、この公演はライブ盤にもなった。しかし、フォガットは来日すらしていない。
日本ではイマイチの人気であったに違いない。

 このアルバムの中にはツェッペリンで言う「ROCK N' ROLL」のような代表曲である
「FOOL FOR THE CITY」も含まれており、ヤードバーズの「TRAIN KEPT A ROLLIN'」の
ハードバージョンともいえる「HONEY HUSH」も収録されいる。このアルバムは77年に
発売されており、高校の友達と良くレコードにあわせてこの「HONEY HUSH」を弾いて
いたのが懐かしい。後にイシバシに入社後、直ぐに組んだバンドでも「FOOL FOR THE
CITY」をコピーしていた程、好きなバンドでもあった。

 しかし、このバンドの油の乗り具合も70年代後期迄で、80年代にに入ると衰退していき
85年には活動を停止してしまう。そして90年代半ばにロンサム・デイブのフォガットと
ドラムのロジャー・アールが結成したフォガットが存在しており、同じバンドが2つある
というナントもイギリスらしいゴチャゴチャのバンド状況だった。関係ないけどグランド
・ファンクも同じような事やってますよね!
 そして2000年に中心人物のロンサム・デイブの死去してしまい、バンドも何だか解らない
状態に更に進んでいった。数年前にCD屋さんで再結成と文字を見つけたが、やはりこの
「LIVE」の頃以外、聞く気にはなれなかったのは私だけではない様に感じる。

 今回、この記事を書くあたって久々に”フォガット”で検索して見ると、ナント2005年
にリードギターのロッド・プライスも亡くなっていた。中高校時代に良く聞いていたバンド
等のアーティストが最近良く亡くなっている。それだけ自分も歳をとったと言う事なのか?
ま〜どうでもイイや。とにかくこの1枚を聞けヤ!
               
                by JS


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