Ishibashi Mail Magazine Vol.13

Gibson Les Paul・ZAKK WYLDE/ISHIBASHI SPECIAL
<レジェンダリー・ギター 年末番外編 >

このギターは「BLACK LABEL SOCIETY」の2ndアルバム”ストロンガー・ザン
・デス”が発売された2000年6月に来日した際に、ザック自身が作ったギター
である。当時、御茶ノ水にあったパーツショップ、”1484Guitars”にて
雑誌「バンドスタイル」の取材の一環で、ザック自身がギターを作る工程を
一部始終を雑誌で展開するという企画の元、生まれたギターである。
正真正銘の「MADE IN ZAKK WYLDE」です。

 企画内容通り、このギターはすべてザックのみで作成されており、ボディー
の焼き焦がし(バーナーにて)、ビールのキャップ打ち、太い弦に耐えうる
ネック調整、ピックアップの交換、ナント弦貼りまでザックが行っている。
太い腕をしていながら、細かい作業も淡々とこなして行くザックが印象的で
あった。母体となっているLPは通常で発売されている「LOW POWAR LP」を使用。
PUは当然EMG社のもので、フロントにEMG-85をリアにEMG-81を搭載した。

 ここで作成中の幾つかのエピソードをお聞かせしよう。まず、ボディーに
バーナーを使って焦げ目をつける際、しきりに”Burn Baby Burn"と言いながら
焦がしまくっていた。たまにやり過ぎて、ボディーに火が点くアクシデントも。

 また、ビールのキャップは基本的に自分が飲んだ物でないとダメと言う
ポリシーらしく、作業中も瓶ビールをラッパ飲みしながら、開けたキャップを
ボディーに打ち付けていました。従ってここについているキャップのビールは
殆どがザックの腹の中に収まったと言う事です。常人では考えられないほど
彼はよくビールを飲むのです。飲むのではなく流し込んでると言う感じも・・

 しかし、気がつくと日本製のビール・キャップばかりが目立ちます。本来、
ザックの好きなビールは”ハイネケン”です。しかし、ギターにキャップを
打ち付ける際は、キャップの緑色がギターにミスマッチの為、”ハイネケン”
のキャップは全てはじかれていました。実際、彼が現在所有しているキャップ
付のレス・ポールにも、”ハイネケン”キャップは付いていません。

 製作終了後、試し弾きをすると開口一番”COOL!”の一言!一時はTourで
使いたいとも言っていたのですが、そこはナイスガイ!イシバシにこのギター
を贈呈してくれたのです。後にも先にも自分以外の者にザックがギターを
作ったのは、これが最初で最後だと思います。
まさにレジェンダリー!

 この企画の2年前、98年10月にもイシバシ津田沼店のオープニングイベントで
ザックはインストア・イベントを行ってくれています。今後もイシバシはザックを
応援し続けます。そして、このギター製作の立案者、ザックが最も信頼する日本の
友人、G氏に感謝したいとおもいます。

                        by JS
このギターは現在、津田沼店に展示中です。
本物が見たい方は是非、津田沼店までご来店ください。
ザック・マインドが感じ取れます!


なお、このギターは非売品の為、仕様等のご質問は
店舗では受けられませんのでご了承ください。



母体はLOW POWAR LPを使用。ボディーの焦げ具合が所々違う。

結構ランダムに貼り付けてるキャップ

ボディーの焦げ具合もグッド!弦はテールピースの上を通ってます。


日本のビールではアサヒビールが好きみたいです。

ボディーをバーナーで焦がした際、エスカッションを溶かしてしまった!

弦の巻き方も見れます。

ボディーの焦げ方も抜群です。

仕上げにサインをしてくれました。(FxxKだけは書かないでと頼んだ)


ザックが使用していたピック。販売している物とデザインが違う!


作業が終わりギターを持ってハイポーズ!足元にビール、そして写真にもサインが!



98年、津田沼店オープニング・イベント時のザックの雄姿!

終始和やかに行われたスーパーイベント

津田沼店に残されたサイン色紙。ザックが書いたカタカナと漢字。
プラス得意のFxxKも!


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