Ishibashi Mail Magazine Vol.9

最終話 スネア・ドラム

最終話はドラマーとして持っていたいアイテムNo.1のスネア・ドラムの話
をいたしましょう。難しいことはあまり抜きにして基本的なことをお話して
いきたいと思います。

 材質の基本は大きく分けてメタル(金属)とウッド(木材)の2種類で殆ど
のスネア・ドラムは作られています。はじめにメタル・スネア・ドラムですが
四季のある日本で保管するには非常に簡単な材質で、手入れが非常に楽ばかりか
価格も非常にリーズナブルとビギナーからベテランまで万人に受け入れられる
材質です。特徴としては金属だけに感高いで耳につく音色でウルサイと思われ
がちではあるが、実際にドラムのなかに混ざると気にならない音色に変化して
いきます。また、ジャズ・ドラマーで使用している人などはブラシを使用した
時にウッドタイプのスネア・ドラムより輪郭のハッキリしたブラシサウンドが
生まれる為、好んで使っている人もいる。

 ウッド・タイプのスネア・ドラムは音色的にはメタルよりファットな感じで
硬い材質の木材が使われる事が殆どである。その中でも殆どのメーカーが使用
している材質がメイプル材で、メーカーによって形成のの仕方が違い、1プライ
、4プライ、6プライ。10プライなど様々である。この辺に話が触れていくと
長くなるので詳しい特性は各メーカーのカタログに詳しく載ってます。
メタルタイプと大きく違うところはやはり価格で、少々割高であるがその分
サウンドにも個性のあるサウンドをもっているものが多いところが長所でもある。

 材質の話が少し出たのでメタル・スネア・ドラムの材質にも少しふれて見ましょう。
主な素材はスチール材を使用しているが、まれにブラス材の物が発売されている。
戦前はブラス材の物が多く流出していたが、戦争の影響で金属(ブラス)が無くなり
その影響で新しい素材へと変わって行ったという背景もあるようである。
また、ラディックのLM-400などはスチール材に少し違う素材が混じっており
通常のスチール・スネア・ドラムには磁石が着くがラディックには着かない。

 次に口径であるが14インチが主流で、深さで音色や音圧を調整すると良いと
思う。一般的には5インチ(若しくは5インチ半)で音量を稼ぎたいハードロック
・ドラマーなどは6インチ半を使っているアーティストが多い。また、セッティ
ングの都合で足元をすっきりさせたいことから13インチを使用しているアーティ
ストもいます。音色の好き好きを口径や深さをいろいろ変えると解決の糸口が
見つかるのではないでしょうか。

 あとはスネア・ドラムに関しては購入する際に叩いて見る事です。店頭で叩く
のが恥ずかしい場合は店員さんに叩いてもらうのもいいと思います。このとき
しっかりとチューニングもして叩かないと、そのスネア・ドラムの本領が出ません。
チューニングも自分で上手く出来ない時は、遠慮無しに店員さんにチューニング
してもらいましょう。まずそこが基本なのですから。

これさえ解ればスネア・ドラムは

マイペンライ。



バックナンバーも読めば更にマイペンライです。
ご清聴有難うございました!

因みに「マイペンライ」はタイ語で「問題ない!」の意味でした。

商品に関するお問合せは、ロックサイドまで。
TEL.03-3292-1484
rock@ishibashi.co.jp

<マイペンライ永井 プロフィール>

昭和61年入社 池袋店、横浜店、サウンドメディア
津田沼店と渡り歩き、約2年前にお茶の水エリアに勤務。
昨年8月からロックサイドのドラムフロアーに就任し
現在に至る。
自らもバンド活動をし、熟年ハードロックバンド
「クラッシュ・グルーヴ」でドラムを叩いている。
タイ国をこよなく愛す、当社一のドラム博士でもある。



銘器ラディック LM-400(14”×5.1/2)


メイプル胴のYAMAHA ASD0545(14”×5.1/2)


13”×6.1/2のPEARL スリップノット・Joey Model


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