Ishibashi Mail Magazine Vol.25 |
GIBSON ES-335TD 1961年製
今回は新入荷のES-335TD1961年製をご紹介いたします。 ES-335は1958年に登場したセミアコースティックシリーズでメイプル材を使用した プライウッドのボディで厚さは1 5/8インチで内部は表と裏の板がスリットの入った スプルース材で接着されメイプル材の大型センターブロックによって接合されています。
ネックには1ピースマホガニーが使用されハカランダローズウッド(1965年まで)の フィンガーボード、ダブルカッタウェイでジョイント部分は19フレットとハイフレット まで弾きやすい構造になっております。
61年の大きな特徴でドットポジションマーク。(1962年からはブロックポジション) 61年よりピックガードがそれまでのロングガード(ブリッジの後方まで達する長めの 5プライピックガード)よりショートガードに変更された。 ピックガードはそれまでアーチギターと共通のものが使用されピックアップの位置が かみ合うように加工しあわせていたのを、この年に335用にボディサイズのバランスを 考え、ショートガードに変更されたのである。
こうして見た目で61年ドット335であるとすぐに見分けが付き、ドット335が完成された 年でもある。細かい外見部ではシリアルナンバーが6弦側ボディー内に貼られたオレンジの ラベルに、Aから始まるアーチトップギター用の専用ナンバーが書き込まれていたが、他の モデルと共通のシリアルがヘッドストックに打刻されようになった。 それ以前はヘッドの裏側にはシリアルは存在しなかった。 それと外見で魅力的なのがボディーホーン部のコブである。64年からはやや先が尖った 形状になるが、この頃はチカラコブのようにトーホーン部が立体的もりあがっており、 美しいラインが魅力的である。
サウンド面で大きなポイントはピックアップが上げられる。61年までのギブソンハム バッカーピックアップはPAF(パテンド・アプライド・フォー特許出願中)のピックアップが 搭載されており、61年まではピックアップ内部のマグネットも一回り大きくホットな サウンドがして大変人気がある。
セミアコはボディ内が空洞になっていて、ジャズやフュージョン向きではと思われているが 実際、この年代の335はものすごくパワフルで、ボリュームコントロールによりかなり幅広い サウンドが作り出せ、オーバードライブさせたときの音は、嫌なことを全部忘れさせてくれる サウンドが出ます。 61年の335が持つ魅力は一度弾いてしまうと虜になってしまう魅力がたくさん詰まっており、 今でもこのサウンドを求め335を探す方が絶えません。オ〜アメリカン! <お問い合わせ> 石橋楽器 渋谷店 TEL 03-3770-1484 shibuya@ishibashi.co.jp
| <デューク工藤:プロフィール> プロフェッサー岸本に師事し今年渋谷店勤務5年目 数々のリジェンダリーを師匠と共に経験。 彼自身のフェイバリットミュージックは60年代から70年代の ロック、ブルースとサウンド面でもヴィンテージサウンドに精通。 宝物探しのお手伝いを親切丁寧にいたしますので心より御来店 お待ちしております。
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