Ishibashi Mail Magazine Vol.21

Chapter:15 GREAT ROCK'N'ROLL SWINDLE / SEX PISTOLS


前回のメルマのこのコーナー、読んでくれましたか?ガンズを特集したんですが、やはり来日
しませんでしたね!(笑)あの記事を書いているときにもホントに来るんだろうかと思ってました
がやはりでしたね。気長に待つことが大切なんです。みなさんで来日を祈りましょう!

 さて今回は1980年に公開された映画、あの伝説のパンク・バンド”セックス・ピストルズ”の
デビューから解散までをアニメや実写フィルムを交えて製作されたヒストリー・フィルムです。
このバンドが結成されたのが1975年頃といわれており、オリジナル・メンバーはヴォーカルに
ジョニー・ロットン、ギターにスティーヴ・ジョーンズ、ベースにグレン・マトロック、そしてドラム
にポール・クックという面子であった。もともとロンドンのブティックにたむろしていた者たちで
結成されたこのバンド、76年に入るとかなりの注目度であったようだ。

 そして76年後半ににEMIと契約、デビュー・シングル”アナーキー・イン・ザ・UK”の発売となり、
順風満帆であったようだか77年に入るといきなりEMIから契約解雇!そしてベースも”シド・ヴィシャス
へと交代となる。新たにヴァージン・レーベルと契約を交わし、遂にあの名盤「NEVER MIND THE
BOLLOCKS HERE'S THE SEX PISTOLS」の発売となる。この中にはEMIへの皮肉った歌も含まれいて
当時の音楽雑誌を非常ににぎやかしていた。

 そして、このアルバムではあのシド・ヴィシャスがベースを弾いていないとも噂になっている。
加入当時、あまりにシドが下手で、ギターのスティーヴ・ジョーンズが全て弾いているとも言われて
いるのだ。そのシドが常に弾いているのが70年代のフェンダー・プレシジョンベースである。
あの白いカラーにローズネックのPBのイメージは彼が作ったと言っても過言ではない。そしてギターの
スティーヴ・ジョーンズが使用しているのが白のギブソン・レスポール・カスタムで、この当時に
パンクを演るなら白のカスタムと言うイメージもあった。そんな姿がこの映像の中には沢山出てくる。

 そんなセンセーショナルな登場であったピストルズであったが、翌年の78年にヴォーカルのジョニー
・ロットンがいきなり脱退を表明し、たった1枚のアルバムを残してあえなく解散となる。
残されたメンバーで変なヤツをボーカルにしてシングルを出したりするが、いまいちパッとしない
状況であった矢先にシド・ヴィシャスがオーバー・ドラッグで他界する。いかにもパンクな死に方で
あった。

 この映像の中にもうひとつ貴重な映像がある。シドのソロ”マイ・ウェイ”と後に映画化もされる
シドの恋人”ナンシー”も映っている事だ。ロックの歴史に残るカップルだったことは間違いない。
全体の作りは荒いが、こんなところにも気をつけて見ると非常に楽しいロック・ムービーである。
そしてバンドは90年半ばにオリジナルメンバーで限定再結成された。よせばいいのにという感じで
ライブ・アルバムを出しているがあまり聞く価値はないと私は感じる!
しかしこの映像だけは見た方がイイよ!


[GREAT ROCK'N'ROLL SWINDLE / SEX PISTOLS]

1.GREAT ROCK'N'ROLL SWINDLE
2.ANARCHY IN THE UK
3.JONNY B GOOD
4.YOU NEED HANDS
5.NO FEELINGS
6.SILLY THING
7.BODIES
8.GOD SAVE THE QUEEN
9.PRETTY VACANT
10.SOMETHING ELSE
11.LONELY BOY
12.C'MON EVERYBODY
13.HOLIDAYS IN THE SUN
14.NO ONE IS INNOCENT
15.BELSEN VOS A GASSER
16.MY WAY
17.FRIGGIN' IN THE RIGGIN'

Johney Rotten(Vo)
Steve Jones(Gt)
Sid Vicious(Ba)
Glen Matlock(Ba)
Paul Cook(Dr)




LD盤・ジャケット

裏ジャケもかなりふざけています。

ベスト盤のえげつないジャケット!


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