Ishibashi Mail Magazine Vol.9 2006年10月25日発行







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好評発売中!
2枚組ベストアルバム
「NEXT GATE 2006
TAKAKO & THE CRAZY BOYS」


「みんなに知って欲しいこと」/ 「CHANCE!(2006 Happy Step Version)」


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白井貴子ロックコラム「ROCK TONIGHT」 VOL.8 (最終回)



Fantastic Voyage 「幸せというゴールへと」

たった今、22日の福岡ライブから帰ってきました!福岡は夜6時の終演後、

小雨でしたが、それからガタゴトと低気圧の空の線路?に揺られながら

羽田に戻ると、鎌倉までの道のりはもの凄い雨!気温も福岡より6度も低く

てびっくり!日本列島って本当に長い国なんですよね〜。なぜってヨーロッ

パで言うと「福岡から東京」は「パリから軽くスペイン」までの距離がある!

「沖縄から北海道」はザッとですがなんと!ロンドンからフランス・スペイン

を越えて、アフリカ大陸にまで届く距離と同じ!ユーロ統一前ならパスポート

があっても全く不思議じゃない距離が日本にはあるんです。



私は88年から2年間ロンドンに住んだ時、それを実感できただけでも、お休み

した価値があると思ったほどです。だって大きな太平洋を前に、いつも「日本

なんて小さくて、世間を知らない国!」そこにいる私は「井の中の蛙」だと

思ってたから・・・・。でも本当の日本は小さいふりしてもの凄く大きい

国だった!しかも四季もあって恐るべき国だと確信した時はちょっぴり自分が

大きくなったように思えてうれしかったのを覚えています。

きっと当時、自分の中で洋楽に勝てる「自分のもの」をムサボるように探し

ていた頃だったからかもしれません。



そんな長い距離を感じつつ広島・福岡の旅を終えて明日はNHKホールでポップ

ジャムの収録です。充実した日々を送ることができているのは皆の応援の

お陰です。本当にどうもありがとう!

18年ぶりにスタートしたTAKAKO & THE CRAZY BOYS「NEXT GATE  2006」

の全国6箇所のツアーもあと残すは29日の渋谷のAXを残すのみとなりました。

各都市、皆さんから本当に熱い歓迎をいただいてます。今回の広島と福岡も会場

は小さかったけど、でも皆の思いは80年代の西武球場と同じ、イエ!それ以上

に熱かったと感じるほどです。



今回も「中学の頃、大好きでその後TAKAKOがロンドンへ行ってしまって、もう

生の声を聞くことはできないのかも・・・と思っていたので感激です!」とか

「最近病気を患っていて、死ぬことの意味、生きる事の答えを考え自問自答して

いたけどTAKAKOのライブを見て心につかえていたものが取れてスッキリしました!」

というメールをいただき、涙なくしては読めない皆の声に毎晩PCの前で「ありが

とう!」ってつぶやいてます!



最終日のAXでは皆の「待ってました!」っていう気持ちをドッカーーーン!と

もらい、その力を胸に頑張ります!

 「誰よりも早く!誰よりも強く!そして誰よりも遠く未来へ!」

私達の音はいつの時代でも快速です。

でもだから正直なところやってみると「TAKAKO & THE CRAZY BOYS」の

ライブはめちゃくちゃ疲れます。(笑) 終わればそれはそれはゲッソリ!

この10数年やっていたアフリカンバンド、リバー・オブ・ドリームスの曲の中で

「BORN FREE」という曲があって、その曲では全精力傾けるように歌うんですが、

クレイジーボーイズではそれを10曲連続でやるくらいのカロリー消費かも?

20代これを毎日やってたのかと思うとゾッとしちゃいます!どおりで80年代の

終わり燃料切れ起こしたはずです。



なのにこの歳になってもまた「やろう!」って思うんだから、これは相当好き

じゃ〜なきゃできないと「確信」できる。こんな疲れること好きじゃなきゃ

できません!「好きだからこそやるしかない!」もうここまで来たら怖いもの

なし!って感じです。

しかも今回のツアーでクレイジーボーイズのメンバーが私の体力を心配して

くれるんですよ!「TAKAKO、3日間連続で大丈夫?ノドとか気をつけて!ゆっくり

休んでね」って皆、声をかけてくれるんです。これは20代の頃にはほとんど有り

得なかったことです!歳を重ね、お互いにいたわる心が生まれちゃった!

うれしいなー。現在私達は20数年にして、「慈悲に満ち溢れたバンド!?」として

ホットな空気でロックできてることが誇りです。



 でもでもこれからが「やりがいのある挑戦」の始まり。

私の中ではすでに80年代に進化できなかった場面をすでにリアルに思い出し、

コツコツと仕事を進め始めています。あの時、まさにパタリと止まったページを

開き、作業の続きを進めることができているのがとっても楽しいです。

しかもあの頃の悩みの一つだった「スタイルを壊すことを恐れずに自由に大きく

進化したい!」という願いも今回のアルバム「NEXT GATE 2006」の中の

「Lucky Someday」が生まれたことで、すでに一つ前進できているのもうれしい

出来事です。

どんな時も何をやっても、きっと大変なことは付いて回るだろうし頑張れば

「疲れる」のは当たり前。だったら、どうせなら「好きなことで戦いたい!」

「一度しかない人生をせいいっぱいやろう!」と、今また再びクレイシーボーイズ

の皆と挑戦の舞台へと走り出したこの時を、無駄にしないように頑張ろうって

思います!

 皆さんも日々、歳を重ねるごとに気づくことも多く、大変なことも多いとは

思いますけど是非、頑張ってくださいね!

自分にしか描けない「Fantastic Voyage」への船を走らせましょう!



「楽しくなくちゃ頑張れない!」私のエネルギーのツールはいつもここにあります。

今、日本、もっというなら世界は信じられない方向へと進んでいます。

「いじめ」・「隠ぺい」・「セクハラ」や「虐待」。そして幼い子供達の命が

いとも簡単に消え、隣国の人達とも仲良くできない。地球はそんな人間の悲しい

行動で温暖化を招き、氷が溶け出して熱で鼻水の風邪をひいてるみたいです。

ダメダメずくしの悲しい毎日。そんな今、自分にできることはいったい「何なのか?」

ってりっぱな大人は当然、考えなくてはいけません。

それは行政とか、国とか、そんな人任せの単位じゃないんだと私は考えています。

「学校や先生のせいだけにする」その前に一番「家族」が大切だということが

今の世の中抜け落ちてる。

それぞれの小さな世界で、それぞれの役割で純度の高い「大好き!」を次の子供達

に見せて、全精力傾けて伝えていけばそれでいい。



そんな単純なことがどうしてできないの!「違うよ!」っていつもニュースを見て

はイライラします。でもだから私は歌を作らなくてはいられないんだとも思うけど・・。

でもそうは言っても日々正しくやるのは本当に生身の人間、大変です。

私も自分でこう言っていても、周りを見たらできてないことだらけ!間違いも沢山!

でもだからこそ「曲がってる!」って気づいたら、そこからでも遅くない。

「修正してでも謙虚になってやり直す。」「やり直させてもらえるような環境を

作るために全力になる。」自分の力で。

これが人間、大切なんだと思うんです。そう思うんだけどな〜。違うかな〜?

そういう人が多くなれば、悲しい事件も自然と減ると信じたいです。

 とにかく「人のせいにするな!」ってこと。

これは「野生のマーガレット」が私に教えてくれた哲学なんです。

「自分が燐と咲いていれば、その花を見る皆が幸せになる。」反対に

「燐と咲かなかったら、皆が不幸になる」という簡単な考えです。

良いことも悪いことも全ては自分の手元から始まる!



そんな思いを私は今回「愛の剣」という曲で書きました。一度しかない人生を

せいいっぱい真剣に謳歌して生きましょう!素晴らしき航海はまだまだ続きますよ!

TAKAKO & THE CRAZY BOYS

「NEXT GATE 2006」10月29日渋谷AXでお待ちしてます!21世紀の新しい

「TAKAKO & THE CRAZY  BOYS」が生まれる瞬間に是非、逢いに来てください。

そして、共に歌いましょう!幸せというゴールへと

ROCK TONGHT ! 「明日にぶつけてゆくのさ!」

全8回のこのコラムも今回が最終回です。

皆さんどうもありがとう!

                       白井貴子



10月29日(日)TOUR FINAL 【東 京】
SHIBUYA-AX 〒150-0041 渋谷区神南2-1-1 Tel. 03-5738-2020
時  間開場16:00 / 開演17:00
席種・料金全席指定 6500円(消費税込)
※別途ドリンク代:500円
特  典記念グッズプレゼント
お問い合せホットスタッフ・プロモーション Tel.03-5720-9999(平日:16時〜19時)

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