Ishibashi Mail Magazine

Ishibashi Mail Magazine Vol.109

楽器流行通信第17回




→イシバシ楽器全店の「ZOOM MS-50G」はこちら!

ZOOM MS-50G


マルチエフェクターの中でも、驚くべきコストパフォーマンスを次々と実現する「ZOOM」より、またもエフェクター業界の常識を打ち破る革新的なアイテム「MS-50G」が発売された。

「コンパクトペダルサイズのマルチエフェクター」

MS-50Gの特徴を一言で表現するとすれば、これ以上に的確な言葉はないと言っても過言ではない。ZOOMを含め、名だたるエフェクターブランド達がこぞって使ってきたワードとして、「これ1台に、エフェクター求められる全てを凝縮したオール・イン・ワンのマルチエフェクター」というのがあげられるが、今回のMS-50Gが詰め込んだ筐体のサイズは、小型マルチの次元をも遥かに超越したコンパクトペダルサイズ。BOSSやMXRといったコンパクトペダルの定番サイズと比較しても、ほぼ同等のサイズと言える。

ZOOMといえば、これまでの新製品でも数々の「世界初」を実現してきたが、もちろん今回のMS-50Gも一般的なストンプボックスサイズに、8種類のアンプモデリングと47種類のエフェクト、合計55種類ものサウンドから自由に組み合わせた最大6種類が同時使用可能という事で、当然のように「世界初」の称号を手に入れている。

まず、現代のマルチエフェクターには欠かせないものとなったアンプモデリングは、FenderやMarshallといった定番アンプからブリティッシュ・コンボ、アメリカン・ブティックアンプのTwo RockやドイツのハンドメイドアンプのDiezel、パワフルな低域が魅力のENGLなど、クリーンからハイゲイン系までを網羅する申し分のない内容となっている。

そして、実在する定番ペダルの数々を含めたエフェクトのラインナップには、BOSS OD-1、Ibanez TS808、BOSS DS-1、Proco RAT、MXR Distortion+、electroharmonix BIG MUFF、BOSS METAL ZONEなど、歪み系の主要機種のモデリングの他にZOOMオリジナルサウンドを含めたドライブ系シリーズの他、歴代のZOOM製品でも特に評価の高い空間系やDELAY、REVERBにも有名ブランドのモデリングとZOOMオリジナルエフェクトによる、選びきれない程のサウンドを搭載している。

また、動画でも紹介している通り任意で組み合わせたエフェクターの並び替えも簡単に行う事ができ、ZOOM G3やG5でも評価が高かったシンプルな操作性を継承したわかりやすい操作パネルにより、一層のオリジナリティーを追求したサウンドメイクが出来ることも重要なポイントといえる。

その他、視野性抜群のチューナーモードやエフェクト・タイムのタップテンポ入力、呼び出し順をプログラム可能なパッチメモリ機能、更にはエントリーユーザーにも安心の30種類もの即戦力プリセットパッチが出荷時からセッティングされているなど、エフェクター入門者から本格志向派までを全てカバーする強力な機能を搭載している。

近い将来、スタジオ練習にはギターとMS-50Gだけを持っていく・・・という光景を多く見られるようになるかもしれない。そんな革命的な未来を連想させる程、このMS-50Gの可能性は計り知れないものである。全てのギタリストに、一度はチェックしてほしいアイテム。是非最寄りのイシバシ楽器店にて、直接ご確認いただきたい逸品だ。
エフェクトタイプ 55
同時使用エフェクト 6
パッチメモリ 50
サンプリング周波数 44.1kHz
A/D 変換 24 ビット128 倍オーバーサンプリング
D/A 変換 24 ビット128 倍オーバーサンプリング
信号処理 32ビット浮動小数 + 32 ビット固定小数
周波数特性 20Hz 〜 20kHz +1dB - 3dB(10kΩ負荷時)
ディスプレイ LCD
入力 標準フォーンジャック
定格入力レベル: -20dBm
入力インピーダンス: 1MΩ
出力 2 × 標準フォーンジャック(L / R)
最大出力レベル: +5dBm
出力負荷インピーダンス10kΩ以上時
電源ACアダプタ:DC9V / センターマイナス / 500mA(ズーム AD-16) 電池:単3電池 × 2、連続駆動時間: 7時間 (アルカリ電池使用時) USB:Busパワー
外形寸法 130.3 (D) x 77.5 (W) x 58.5 (H) mm
USB ファームウェア・アップデート
重量(電池含まず) 350g

ミサワマサヒロミサワマサヒロ・プロフィール
音楽学校メーザー・ハウスにて、矢堀孝一氏に師事。ギブソン・ジャズ・ギター・コンテストのバンド部門にて優勝を果たす。その後、レコーディングやライブのサポートなどで活躍し、イシバシ・バンド・コンテストのイメージ・ソングの作曲&演奏も担当。さまざまなデモ演奏でも活躍するギタリスト。