Ishibashi Mail Magazine

Ishibashi Mail Magazine Vol.83

デューク工藤の【ギブソンエレキ座談】第6回

【Gibson Custom Shop 2010 Special Run 1954 Les Paul Standard Gloss Faded Ice Tea】





シリアルナンバー:4 0073(2010年製)重量:3.90kg

 2010スペシャル・ランの“1954サンバースト・レスポール”!!
ギブソン カスタムショップ 54 レスポール スタンダード 艶有りグロスフィニッシュ フェイデッドアイスティーバースト!!!
 
 ギブソンカスタムショップより、原点回帰の“Based 54LP Wraparound”と銘打って限定リリースされた希少な一本。当時の音質に肉薄するナイロンナットの採用、コントロールポットの位置変更など1959〜2009・50th Anniversaryスペックの2009年の50周年アニバーサリー/1960〜2010・50th Anniversaryスペックの2010年の50周年アニバーサリー・スペックも盛り込んだ意欲的モデルです。

 レス・ポール・モデルは1953年、”トラピーズブリッジ/テールピース”から”スタッド(バー)ブリッジ/テールピース”へと仕様変更。メイプルトップに直接マウントされる構造は振動伝達に優れ、自然なサスティーンが生まれます。ブリッジの形状はそのまま弦とギターの位置関係(角度)に影響する為、この際にネックのジョイント角が1度(なんと!)から3度に変更されました。誕生から間もないレス・ポール・モデルは短期間に改良を繰り返すことになります。

 54リイシューは、現代の高い精度と現代の使用に耐える若干のプレイアビリティーに関する変更点により、オリジナルとまた違う価値を生み出しています。1954 Les Paul Gold Topをベースに控えめでありながらサンバーストフィニッシュにハッキリした杢の出たメイプルトップ、バースト同様チェリーにカラーリングされたマホガニー・ネック&バックが特徴です。

 ボディシェイプは58,59レス・ポール・リイシュー・モデルに比べややトップカーブが浅く、コントロールノブはハットタイプではなく、1950年代前半までそうであったように”バレル(樽)ノブ”を採用し当時の仕様を再現しています。

 GoldTop譲りの歯切れ良い“P-90&バーブリッジ”サウンドは絶品で、トータルウエイト3.90Kgの良質なマホガニーと硬度の高さが見て取れるメイプル・トップの絶妙なバランスにより、シャープな立ち上がりに歌うようなサスティーンが絡みつくさまは圧巻!!

フレディー・キングやマイク・ブルームフィールドというブルース界でも最高のトーンを持つといわれる猛者達が1954 Les Paulを選んだのも納得!!の一本に仕上がっております!!!

 P-90搭載の54レス・ポールはロック、ブルースのイメージが強いですが、クリーン・サウンドではジャズを弾きたくなるとても魅力的なサウンドがでます。やはりラップアラウンドスタイルは弦をスタッド・バー上に巻きつけるように弦を張るため振動が本体に伝わりギター全体が響きやすくなります。
 
 限定品ならではの特別な仕様がとても魅力的です。いつもと違うレス・ポール・サウンドを捜し求めている方は是非お試し下さい。やっぱギブソン!

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石橋楽器 池袋店
TEL 03-3980-1484
ikebukuro@ishibashi.co.jp




<デューク工藤:プロフィール>
プロフェッサー岸本に師事し、渋谷店での6年間に数々のリジェンダリーを師匠と共に経験。ただいま池袋店に勤務。
彼自身のフェイバリットミュージックは60年代から70年代のロック、ブルースとサウンド面でもヴィンテージサウンドに精通。宝物探しのお手伝いを親切丁寧にいたしますので心より御来店お待ちしております。