Ishibashi Mail Magazine

Ishibashi Mail Magazine Vol.40

映像の中の楽器たち [Chapter:32 STING'S 40th BIRTHDAY CELEBRETION LIVE FROM THE HOLLYWOOD BOWL / STING]


 この映像はスティングが40歳の誕生日を迎えた記念として、ロスアンジェルスのハリウッド・ボウルで1991年10月6日におこなわれたライブである。映像を見る限りでは40歳には見えない体型を保っているのが感心する。髪の毛のほうは少し不安さを出しているが・・・

 ポリスが活動を停止したのが84年。その翌年の85年に名盤「THE DREAM OF THE BLUE TURTLES」が発売される。この年の夏、私はプライベートで初のアメリカ旅行へと出かける。そこでせっかくLAに来たのだから本場でしっかりライブを見なければと思い、友人とチケットロン(日本のチケットピアみたいなところ)に行った。とにかく滞在中に近隣で行うビックネームはなるべく見に行こうと決めて、まず目にとまったのはこの”STING”であった。

 開催場所はコスタメサという街のパシフィック・アンプシアターというところであった。宿泊しているモーテルからどのくらいの距離かと思い、地図で確認。地図上では大したことはないと判断したのが大間違いであった。ココはアメリカ、日本の感覚で地図を見てしまい、当日レンタカーで移動したが軽く東京〜甲府くらいまでの距離があったのには目が点になってしまった。以前、このコーナーにてポリスの映像を紹介したときにも書いたのだが、この時のライブの前座は”デビット・サンボーン・バンド”というくらい、この年のSTINGはまさに売れ売れ状態で、LAの街並にはSTINGの広告が何処に行っても目に付いたのである。

 そしてSTINGは87年にセカンドアルバム「...NOTHING LIKE THE SUN」を発売、その翌年の88年に来日。東京ドーム3Daysをやってのけるほどの人気になっていたのである。当時はたしかTV・CMにも登場していたこともあったような気が・・・

 この映像のとき、STINGは40歳を迎える。80年代はギターを持ってのステージが目立ったが、90年あたりからベースに戻ってのステージングが目立つようになってきた。やはりSTINGはベーシストと痛感できるほどのプレイも映像の中で見られることが出来る。ポリス時代にはイバニーズ(当時の呼び名)のベースやスペクターなどが代表的であったが、この映像の中ではフェンダーのジャズベースのヴィンテージを使用している。60年代前半の物と思われ、もともと何かのカラーでペイントを剥がし、ナチュラル・カラーにしているところも男らしい。ココ最近のSTINGの印象と言えば、オリジナル・PBが強い。フェンダー・ジャパンからはシグネチャーモデルも発売されている。また、この映像には旧友アンディー・サマーズもゲスト参加していることを付け加えておこう。

 そしてポリスの来日がすぐそこに迫っている。88年の来日同様、東京ドームでの公演だ。何のベースで出てくるかということも非常に楽しみである。この映像の時に40歳であったSTINGも今年で57歳になるはずだ。その辺も頭に入れながらステージを見たいものだ。


[STING'S 40th BIRTHDAY CELEBRETION LIVE FROM THE HOLLYWOOD BOWL / STING]

1.ALL THIS TIME
2.JEREMIAH BLUES(Part1)
3.MAD ABOUT YOU
4.DRIVEN TO TEARS
5.SUNSHINE
6.WHY SHOUD I CRY FOR YOU ?
7.ROXANNE
8.BRING ON THE NIGHT
9.KING OF PAIN
10.FORTRESS AROUND YOUR HEART
11.THE WILD WILD SEA
12.THE SOUL CAGES
13.PURPLE HAZE
14.IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE
15.WE'LL BE TOGTHER
16.WALKING ON THE MOON
17.EVERY BREATH YOU TAKE
18.MESSAGE IN A BOTTLE
19.FRAGILE

Sting (Vo,Ba)
David Sancious (Key)
Dominic Miller (Gt)
Vinnie Colaiuta (Dr)

Special Guest:Andy Summers (Gt)

初期の映像ではストラト持ってました。


ソロ初来日にして東京ドーム3DAYSですよ〜


85年夏のLAは街中、スティングだらけでした。