★琉球楽器の製造販売店”またよし”訪問
さていよいよ琉球楽器の製造・販売をされている「またよし」訪問記です。
訪問とは言っても、実は沖縄通にしてイシバシWEB-SHOPのドン、
エース白井の命令で、
WEB-SHOPで販売している三線
を製造している”またよし”さんに、
ご挨拶を兼ねて製造現場を取材して来るように言われてしまったのですが、
あまり三線に詳しくない筆者には少々重荷で、取り敢えず店内の写真を取りまくって来ましたので、
店主の又吉(またよし)氏のお話やらと併せてまとめてみました。
前述の丸高ミュージックの高良さんに教えて貰って国際通りから又吉(またよし)通りへ。
国際通りの賑わいからするとウソのように人通りもなくホッと一息。
ただ幹線道路沿いなので車の数は多くなります。
こんな通りにホントにお店があるのかな...などと思いながら歩いていると、
前ページの「工房サキ」の先に小さな間口ながら、はっきりとそれと分かる
「琉球楽器またよし」の看板(下画像)が見えました。
画像のように三線のヘッド(もちろん正確にはヘッドなんて言いませんよね)が描かれていますので、
お探しの方にもすぐに分かると思います。
本当に、何のご連絡もしないまま突然の訪問をしたわけですが、店主の又吉氏は作業中の手を休めて
色々な話をして下さいました。本当にありがとうございました。
最近またよしのホームページ
が出来たそうですので是非一度ご覧下さい!
そう言えば、目の前の通りにT字にぶつかるように新しい道路が造られており、
いずれ現在の店舗の場所を突き抜ける様な話をされていたように思います。
それに伴い移転をお考えとの事でしたので、訪問される方は事前に電話かメールで場所をご確認された方が
宜しいかと思います...(2002年4月)
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★店内風景
店内には完成品の三線や修理中の三線、作成中の三線やそのパーツ類などでビッシリ!
また、三線だけでなくエイサーに使われる太鼓類や鐘、様々な形の胡弓、琴、三板(さんば)、カンカラ三線なども
展示されております。(売り物なんだか修理品なんだか、はたまた飾ってあるだけなんだか良く分からない)
壁に掛けられていた沢山のネック...じゃなくて棹(さおじゃなくソーと言うんだそうです)
はこれから製品になったり、修理に使われたりします。棹(ソー)材質は高級な物は黒檀(我々の言うところのエボニー)が
使われているそうですが、普及品は「ゆし木」が使われているそうです。EギターやAcoギターの世界では聞いたことのない
その「ゆしの木」とはそ何処の国のどんな木なんだろうと思いきや、目の前の通りにあると言われて面喰らっちゃいました
(下段画像参照)。何とごく自然に、通りを形成する並木のひとつがその「ゆしの木」だったのです。
実際に棹に使われるのは、画像のものよりもっと太い幹のものだそうです。
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★製作過程の三線達
店内には完成を待つ三線のパーツがビッシリ。胴(どう=チーガと呼ぶそうです)と棹(さお=ソーと呼ぶ)がやはりすぐに目に付きます。
胴の部分はラワン材と同じ様なものが使われているそうです。木目が無い分、変なねじれ等が発生しなくて良いのだとか
(もちろん沖縄で確保できる材で作る必要があったので、必然的にその様な材になったのだと思いますが)。
棹の部分は高級品は黒檀(クルキ、クルチ)、普及品はゆし木(方言でイスノキ=下画像参照)と言う材が使われています。
黒檀(我々はエボニーと呼んでいます)は高級材で、当然輸入材が殆どですが、
三線に使われる黒檀の中には、極少量ですが八重山産がもあるそうで、お値段もビックリするほど高いそうです。
ニシキヘビの皮は、画像の様に金属の型で時間を掛けて引き延ばされ、
糊付けされて蛇皮に包まれた胴が出来上がります。
皮の部分は当然破れることもあります。その場合は一旦きれいに剥がして再度張り直します。
メンテをしっかりすれば、何時までも使えますので大事に使いましょう。
当然”またよし”さんの三線は修理も受け付けてくれますので安心です!
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★美しい手掛(テーガ)(右画像)
三線の胴のサイドにあてられているのが手掛(テーガ)です。
手掛は色々な模様があるようですが、同じか、あるいは似た模様の手掛を何度か見ました。
基本的に製造業者はかなり少ない(と勝手に推測)からだと思います。
この部分の模様、色使いによって随分と感じが変わるものです。
昨今の三線ブームで、最近では伝統的な模様にこだわらず、
随分斬新なデザインのものも売り出されているようです。
オリジナル・デザインのものを作ってみたり、時々違う模様のものに変えてみるのも面白いかも知れませんね。
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★蛇のキバを見る
私が小学生の頃、学校の先生が「沖縄の三味線は蛇の皮で出来ているから蛇皮線(じゃびせん)と言うんだ。」などと
得意げにその知識を披露されたあげく、その蛇は沖縄にしかいない猛毒をもったハブという蛇だ...
などと教わったものだから、その後長い間、私の頭の中は蛇皮線とハブという言葉にがっちり支配されていました。
テレビ番組などでハブが紹介された時も、あんな小さな蛇が蛇皮線の皮になるほど大きくなるんだから怖いなー...などと
思っていたものです。ところがそれらの情報は全然間違いだったんですね。
多分今でも間違っている人はたくさんいるのでは...。とすると、この蛇皮は何のヘビ皮???
答えはニシキヘビだそうです。ニシキヘビなら知ってますが、そう言えばデカイですよね。
おとなしいヘビらしいのですが、爬虫類特有の生臭さは以外に無い様で、
ウロコが嫌いという人は別にして、表面もきれいでペットにしている人も結構いるんですよね。
三線に使われているニシキヘビの皮は、ベトナムやタイなどから輸入されているそうです。
左画像の様に「牙(キバ)」と呼ばれるものが見えるのは、かなり大きいものだそうです。
(ヘビに脚があった(?)頃の名残かも知れませんね)
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★ゆし木(イスノキ)
またよし通りの並木のひとつになっていたゆしの木。
関東地方以西から台湾、中国に分布するマンサク科の常緑高木で、方言名でユシギと言うのだそうです。
防風用や生け垣としてしても利用されているそうです。
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