懐かしのキーボード達
《シンセサイザー以前/テルミン(Theremin/Termin)》

ロシアのレオン・テルミン博士によって1920年代に開発された 電子楽器の祖とも言えるもので、その特徴的なところは、鍵盤などの音程コントロー ラがなく、その変わりに2本のアンテナがコントローラになっているところでしょう。 その一本は音程コントローラで、手を近づけると音程が上がり、遠ざけると低くなり ます。もう一本は音量のコントローラで、近づけると小さく、遠ざけると大きくなり ます。以上の様な仕組みのため音程は不安定で、演奏にはかなりの困難を要しますが、 見方によっては単なる電子回路であるこの物体を、「楽器」と呼べるものにしたのは、 製作者のテルミン博士が、一方ではチェロの名手であったことと切り離せないでしょ う。テルミン博士が作製したものは、大型の木製キャビネットに納められた電子回路 と、演奏者から見て右上から上方へ伸びる音程用のアンテナと、左サイドから横に Uの字に伸びたアンテナがあるものでした。その電子回路自体は、今にちのトランジ スタ、IC技術を使えば極めて単純(?)なもので、後年○○社製テルミンなるものが 数社から発売されています。(LED ZEPPELINのジミー・ペイジが使用していた一本ア ンテナタイプの復刻版をイシバシからも発売中です) 昨年映画「テルミン」が上映 され話題になったことにより、人としての、また楽器としてのテルミンをまったく知 らない人達の間にも、テルミン・ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところです。
Theremine 演奏中のレオン・テルミン博士
Theremine Etherwaveテルミン。画像のものは開発者のDr.Moog氏のサインがしてある
Theremine Ethervox MIDI Theremin /遂にテルミンもMIDI化されてしまいました
Theremine ISHIBASHI Theremine /ワン・アンテナタイプのテルミン。 ジミー・ペイジがステージで使用していたものをモデルにしている。 後年彼が来日の折り、購入して帰ったと云うのは実話です。 (懐かしかったのでしょう)
Theremine Fernandes ECHO-Theremine /ドーム型のアンテナが特徴。音程コントロールのみで、音量はコントロール出来ない


<テルミン関連サイト>

http://theremin.asmik-ace.co.jp/
映画「テルミン」の広告サイト/ヴァーチャル・テルミンを体験できる

http://www.ibiblio.org/id/theremin/(英文)
海外のテルミン紹介サイト/Dr.Moogが開発したBig Briarテルミンの紹介

http://www.ccsi.com/~bobs/theremin.html(英文)
海外のテルミン紹介サイト/RCAから発売された初期型テルミンが中心

http://www.theremin-jp.com/
国内のテルミン演奏の第一人者 竹内正実氏の公式サイト

http://www.workroom.co.jp/theremin/
フレンド・オブ・ザ・テルミン/国内唯一のテルミン愛好者の組織で、錚々たるメンバーが集結

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