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ヘッド


ヘッドは弦の一方の固定端であり、またチューニング・マシン(糸巻)の取り付け部分でもある。
その他、ネック矯正用のアジャスト・ロッド調節ネジがあるのものあり、 ブランド・ネームやインレイ等の装飾も見られる部分である。

糸巻きの並び方には主に両側3連と片側6連がある。

<両側3連の代表Gibson LP(左)と片側6連の代表Fender Stratocaster>

ヘッド木部は6ヶ以上の糸巻きの重量と弦の全張力に耐えうる強度を持たなくてはならない。
また、ナットからは弦にある程度の角度をつけなければならないため、 ヘッド自体に角度を付けるか、あるいはヘッドに弦押えを付加している。
ヘッド部の木取りには主に3パターンあり、ヘッド表面には薄い木板を 何層かに張り合わせて共振の分散と補強を計っているものも多いが美的意図の方が大である。 この部分の大きさ、重量、形状は、材質、構造、糸巻き、ヘッド角度等と共に 弦振動にも大きな影響を与えるが、実際の設計ではほとんどデザイン、操作性で決定される。



●ヘッドの種類。

Gibson Les Paul
Fender Stratocaster
Fender Stratocaster : フェンダー社のストラトキャスターは、年代によってヘッドの形状が若干異なる。
Fender Telecaster
Rickenbacker
Music Man
Gibson Explorer
Gibson Flying V
Steinberger : ヘッドレス・ギターの代表格スタインバーガー。 ペグに相当するチューナー部をブリッッジ側に装備する事により、ヘッドレスを可能にしている。 ヘッドレスのギターは過去何種類か登場したが、いずれも奇をてらったものが多く、 使用感、演奏性に難のあるものが多かった。 スタインバーガーは、素材、音質、ボディとのトータルなデザイン、バランス等で、 多くのミュージシャンの支持を得ている。
(参考)クラシック・ギターの一般的なヘッド
(参考)ウクレレの一般的なヘッド