Dr.藤野 ドクター藤野のリペアー講座

ローズウッド材について
●ギターの材料の話/その2「インディアン・ローズウッドについて」

ローズウッド(インディアン・ローズウッド、イースト・インディアン・ローズウッド、 ボンベイ・ローズ・ウッド、ボンベイ・ブラックウッド/インドでは shisham、sissoo、biti、ervadi、kalarukとか呼ぶそうです)ギターの用材として、 ボディ、フレットボード、ブリッジなどへの使用が一般的です。 使用部所的にはハカランダとほぼ同じと言ってよいでしょう。 そのため、音の特徴についてもハカランダ材との比較は避けられないのですが、 音というものについてどちらか一方だけが優れているということはありません。 相違は、それぞれの音の特徴であると思います。ローズウッドは、 「立ち上がりが遅い(もったりしている)」、「輪郭がどことなくぼんやりしているが まとまりが優しげ」と言われることが多いようです。 そういった言葉からだけ判断すると、ハカランダの方が優れていると考えがちです。 しかしながら、楽器に望まれる事は、必ずしも性能的な強さの様な物であったり、 明るさだけと言うわけではないでしょう。表現したい音、いいければその時に 必要な音が出せれば良いのです。曲調によって望まれることは様々なはずです。 ギター材としてのローズウッドの価値とは、そういう意味で一つの選択肢という訳です。 ハカランダには希少価値があるため、それを使用した楽器に所有する喜びが ともなうことも事実です。しかしながらそれがすべてではない事はもう お分かり頂けたと思います。音についての要求は様々です。ご自身の判断が最も大切です。

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