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<バイオグラフィ>
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「Donannの根っこ、沖縄音楽、アメリカン・ロック、アイルランド音楽」
by 白井英一郎
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こんにちは。Donannの首謀者、白井英一郎です。これまで音楽ライターとして様々なアー
ティストについて書いてきましたが、ここでは自らDonannのルーツや結成までのいきさ
つをお話しさせていただきます。しばらくお付き合いください。
さて、いきなり自分で言うのもおこがましいですが、Donannはスタート当初思っていた以
上に面白い方向に進んでいます。当初は喜納昌吉、ネーネーズ、りんけんバンドみたいな
サウンドを頭に浮かべて曲作りをしてきましたが、言葉がウチナーグチでないことや、元々
自分の得意としてきたアメリカン・ロック、アメリカン・ルーツ・ミュージックのキャラ
クターが色濃くなり、またケルト音楽の要素を取り入れてみたりすることで、オリジナリ
ティ溢れるものが出来上がってきました。もちろん、才能あるミュージシャンとの出会い
があってこそですが、僕は今Donannでの活動にわくわくしている毎日なのです。
●Goin' Back To Okinawa
僕が沖縄音楽に興味を持ったのは喜納昌吉&チャンプルーズの本土デビューがきっかけで
す。もっとも当時(77年)は、彼ら以外の沖縄音楽の紹介がほとんどなく、興味があっても
深く追求するのは困難でした。しかし、86年にその喜納昌吉とも接点を持つライ・クーダ
ーが"Goin' Back To Okinawa"を発表したときには、いてもたってもいられなくなりました。
イギリスのフェアポート・コンベンションは、アメリカのバーズがスコットランドやアイ
ルランド起源の楽曲を演奏したことに触発されて登場したグループであることが知られて
いますが、同様に僕はアメリカのライ・クーダーから沖縄音楽を触発されたのです。そし
て80年代後半から90年代にかけて、りんけんバンドやネーネーズのようなグループが登
場し、また本土においても島唄のレコード、CDが入手できるようになりました。嘉手苅林
昌、登川誠仁、喜納昌栄、知名定男、大工哲弘、大城美佐子、古謝美佐子、我如古より子、
前川守賢、フォー・シスターズ、でいご娘などの音源を入手しては、沖縄音楽を研究して
いったのです。
●気がつけばアイルランドが好きだった
僕にとって"Goin' Back To Okinawa"と並ぶショッキングな出来事は、グレン・フライの91
年発表のライブ・アルバムでした。そのアルバムによって、始めて以前から好きだったト
ラディショナル・ソング"Wild Mountain Thyme"が、アイルランド民謡(原題"Will Ye Go
Lassie")であることを知ったのです。僕の琴線をくすぐる要素がケルトの旋律にはあるよう
です。これをきっかけにアイルランド音楽も積極的に聴くようになりました。近年、アイ
ルランドのアーティストと沖縄のアーティストの共演や交流が盛んとなり、両者の音楽に
共通したテイストがあることは認識されていますが、まさに僕もどちらにも興味を示して
いたのです。
●12弦ギター島唄?
さて僕は80年代半ばにアメリカのインディーズ・シーンにも注目していました。その中で
REMやロング・ライダーズといったグループが、バーズのロジャー・マッギン風の12弦
ギター・サウンドを復活させていたのが新鮮でした。僕の場合、バーズについては元々ク
ラレンス・ホワイトやグラム・パーソンズの影響が強かったのですが、このときロジャー
の功績を再認識したのです。当時、最初のリッケンバッカー12弦ギターを買いました。間
もなくリッケンバッカーよりロジャー・マッギンのシグネチャー・モデルが発売となり、
ロジャー本人がプロモーションのため来日する運びとなりました。そして幸運なことに、
僕と演奏仲間がロジャーのバックアップを果たすことになったのです。ロジャーと僕達の
夢の共演は88年12月10日に渋谷Take Off 7に実現しました。ちなみにそのときベース
を担当したのは現ル・クプルの藤田隆二です。僕もフェアポート・コンベンションが感じ
たように、次第にバーズ、特にロジャーの音楽にアイルランド音楽の影響があることに
気づきました。そしてある日、アイルランドと沖縄の音楽に共通するものがあるのならと、
ふとリッケンバッカー12弦ギターで沖縄音階を奏でてみました。
なんと、これがいけるのです!
●ニュー・オーリンズ・ビートでカチャーシー?
僕は何度も沖縄に足を運ぶようになっていました。旅先の夜は民謡酒場で、地元の人達と
触れ合うのがひとつの楽しみです。当然フィナーレはカチャーシーです。僕も我流ではあ
りますが一緒に踊ります。あるとき、自分の中でカチャーシーのリズムがニュー・オーリ
ンズのビートに重なったのです。別の日、リトル・フィートのコンサートに行ったときで
す。ウチナー好きの知人がカチャーシーを踊りだしました。違和感がありません。やっぱ
りそうかと、新たな確信を得たのです。
●Donannスタート
喜納昌吉〜ライ・クーダー、沖縄+アイルランド、そしてバーズにリトル・フィート…。
言葉では上手く表現できませんでしたが、それらをミックスして新しいことをやりたいと
いう思いが募りました。数年前にウチナンチューのドラマー、金武功(熱中音楽市場で活躍)に
相談を持ちかけたところ、一緒にやってみようということになり、彼が里帰りしたときに
三線を買ってきてもらいました。そこに沖縄の歴史や文化を学んでいたキーボディスト、
中西まやが加わり、97年にDonannの母体がスタートしたのです。99年にはオリジナル曲
が徐々に完成しはじめ方向性が見えてきたため、ライブ活動に向けてベーシストの宮城裕
仁、そしてボーカリストの宮良牧子という二名のウチナンチューを加えました。しかし、
多忙な金武功がDonannでの活動を存続することが不可能となり、さらにショックなこと
に中西まやがスキューバ・ダイビングの練習中に死亡するというアクシデントに見舞われ
ました。困難が立ちはだかりましたが、旧知の森下寿一を加えたDonannは彼に支えられ、
99年11月にライブ・デビューを果たしました。翌年宮城が帰郷のため脱退し、宮良、森下、
白井というラインナップに落ち着いて現在に至っています。
ちなみに白井が好きなアーティストは…..
イーグルス、エミルー・ハリス、オールマン・ブラザーズ・バンド、カアウ・クレイター・
ボーイズ、喜納昌吉、グレイトフル・デッド、CSNY、ジャクソン・ブラウン、ジェファー
ソン・エアプレーン、スティーブ・モーズ、スパイロ・ジャイラ、タワー・オブ・パワー、
チーフタンズ、デ・ダナン、デラニー&ボニー、ドゥワイト・ヨーカム、ドーナル・ラニー、
ニュー・グラス・リバイバル、バーズ、HAPA、ビーチ・ボーイズ、フェアポート・コンベ
ンション、フリート・ウッドマック、ベック、ライ・クーダー、リトル・フィート、ロー
リング・ストーンズ、U2…ああ、きりがない! アイウエオ順で主なところを挙げたのみです。
基本的に好奇心旺盛で色々聴きあさっています。
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≪ 白井関連刊行物 ≫

レコード・コレクターズ増刊 アメリカン・ロックVOL2(ミュージック・マガジン \1,942)

リズム&カントリー・ロック 編著=鈴木カツ(シンコー・ミュージック \2,000)

ロック名盤コレクション・ガイド(音楽之友社 \1,600)

丸ごと一冊リッケンバッカー(えい出版 \2,200)

真志喜ジャーナル(ディグ音楽プロモーション) 休刊中

Doビデオ はじめての沖縄三線 インストラクター(インクス \2,200)
上記刊行物の詳細は こちら
白井がサイトマスターの 沖縄 FAN CLUB (旅行記もあります)
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